進●の巨人
安さよ…私は確かに武道には自信があるがそんなに怖いか?
そんなことはさておき今回引かれたのは60位六軒島、彼は下手なことをしなければ絶対に物語から消えない人でもあります、ということで!
『どんな死に方したいですか?』
六軒島「いや、普通に痛いから死にたくねえんだけど、ポイントも減るし…」
『どうせ100ポイントから微動だにしないでしょ』
六軒島「今まで確かにそうだったけども…って話そらすなよ!ポイント関係なく死にたくねえんだ」
『残念!いくらでも殺せるかませ&ポイント増加役として頑張ってね!』
六軒島「おい待て!俺の人権は!?」
Z軸が存在しない彼らに人権はない、じゃなきゃこんな殺戮劇や異能モノ書けない。
空想と現実が混ざらないように気を付けましょう、中二のころ自分は不死身だと思って階段から飛び降りました、グネりました…
「じゃあな阿武隈、俺ももう行くよ……。」
「あら~残念ね、せっかく後藤がいなくなったからみんなでのびのびできると思ったのに。」
-5日目、午後3時頃-
後藤を倒しポイントの分配を終えた俺たちは皆、解散しつつあった。
「でも、本当に良かったの?1ポイントも貰わないなんて。葵ちゃんはあの性格だからしょうがないけど、あなたは違うでしょう?」
「いや、俺も彼女と同じようなもんだよ。鈴音と離婚したあたりから人生がどうでも良くなってきてしまってな。無理にでも生きようなんて思えなくなってきたんだ。」
「そう、なら止めないわよ。精々、がんばんなさい。」
「あぁ。お前らも、色々ありがとうな。」
阿武隈の元に残った月夜見、久保にも別れを告げ、俺は再び独りになった。
それから数時間後だ。今度は俺の能力を使いたいってやつに出会った……。
◇
「いや~助かりました。私、今こんな体だからあなたに殺されそうになったらどうしようかと思ったりしてたんです。本当に俺と一緒に行動してくれるんですよね?ありがとうございます。」
「えっと、天道 守君だっけ?仕方ないだろう、このままだと参加者全員が2日後に死ぬなんて言われたら……。俺の息子も参加者なんだ。あの子は絶対に守らないと。
それで?探したいものってのはなんだ、俺の能力を使えば確かに大体のモノの所在は分かるが。」
「そうですね、小鳥遊さん。あなたへの依頼は他でもない。後藤の死体の行方とNo.92が入っているはずの肉塊を探してもらう事です。特に肉塊、これさえ破壊できれば何の問題もなくなる……。」
後藤の死体にNo.92の肉塊?唐突な話に俺は露骨に眉をひそめた。
◇
街の東、レンゴン山。その山頂にある神社の境内にソレはあった。
「うおっ何だこれ⁉︎肉団子か?肉団子が宙に浮いてる……。」
No.52 茶部 大介
ー忘却の3日間ー
現在のゲーム状況のまま時間だけ3日分進む。使用者は使用後、丸一日眠る。
「なんなんだこれは。人1人分の肉にしては大きすぎるし……。誰かの能力で死体をまとめたのかな?」
近くに寄り触れてみようとしていた茶部だったが、背中からゾッとするような気配を感じ本能的に後方へ飛び退った。
と、境内横の森の中からガタイのいい男が出てきた。
「チッ、人か。しょうがねぇ……。すまんな兄ちゃん、あんたに恨みはねえがこいつを見られたとあっちゃ生かしておけねぇ。あいつとの約束がある。」
状況をうまく飲み込めていない茶部の胸ぐらをつかむと一瞬にして首を捻り折った。
「やっぱり見つかるよなぁこんなでかい塊。あと30分か、早く過ぎねぇかな。7日間の護衛は流石にキツいぜ……。」
No.6 草元 康介
ー隠匿の追求ー
自分以外の物を5時間透明にする。リロードは1時間。
透明になったものは何者も視認できず、触れられない。
天道君は静かに話していた。
「……うまく使えば最強になりうるNo.90以降の能力。その中でもNo.92は特に肉体強化
の印象が強い。」
No.92 近藤 夏樹
ーシャーロット博士の巨人化計画ー
7日間自身を包む巨大な肉塊が無傷だった場合のみ発動。再生・復活可能な巨人となり、規格外の戦闘能力を発揮して街と人を殲滅する。
「俺はこいつと当たらないために短期決戦で仲間を集めてゲームを終わらせようとしていましたが、失敗しました。
巨大な上に再生・復活可能な身体。あいつが出てきたら誰にも勝ち目はありません。何とかして出てくる前に破壊しないと……。」
天道君の話を聞き、事の重要性を理解した私はすぐに肉塊捜索に乗り出した。しかし、無い。恐らくレンゴン中を探したはずなのにそれらしい影すら見当たらなかったのだ。
「やはり、他の参加者が肉塊を隠しているようですね……。能力を使われてはなかなか見つかりません、先に後藤の死体を回収しましょう。7日目まではあとまだ1日あります!」
私は、天道君を後藤の死体の元まで連れて行った。
「コレですか……。ありがとうございます!小鳥遊さん。ふーん、肉体の保存は悪く無いですね。どこも欠けてないし。これなら彼がうまく使ってくれそうです。」
彼?と私が思ったところで天道が呼んだのか小柄な少年が現れた。
No.86 堺 マコト
ー生命の息吹ー
山の神の力を借りて死体に別の動物の魂を吹き込むことで復活させる。
「さっきから何やってるんだ?あの子。」
「シーッ、小鳥遊さん、黙って下さい。今、彼は山の神と大事な儀式中なんですよ。それより肉塊は?見つかりましたか。」
「うーん、定期的に見てはいるんだが……。なにぶん範囲が広くてなぁ。なかなか。」
「生き残ってる参加者の能力で長時間、肉塊を隠し続けられるようなものはないはずです。1時間ごとにでも続けてください。」
俺たちが話している間に堺君の能力が終わったようだ。唐突に堺君が倒れるとそれに反応するかのように後藤の死体が起き上がった。
「成功しました!天道さん。身体、スムーズに動きます。あとは能力だけですけど、このNo.一体どういう能力ですか?」
「よし、じゃあ試してみるか。身体中に能力No.が刻んであるってのはわかりやすくていいな。そこのNo.40試してみろよ、そいつは分かりやすい。」
見ていると突然、後藤のもとい堺君の右手の一部が肉切り包丁に変わった。
「成功ですね!じゃあ分裂能力を使いましょう。大人数で探せばきっと肉塊見つかりますよ!」
◇
7日目、早朝。こいつが孵るのもあと5時間ほどか……。草元は初日の様子を思い返していた。
ー回想ー
「じゃあ頼んだよ、康クン。7日後まで私を守ってね。」
「あぁ、分かってるよ……。お前は安心して眠ってこい、起きたら全部終わってるさ。」
「ねぇ康クン、もし私を守ってる最中に3000ポイントが貯まっちゃってもずっと側にいてね?あの文に私が戻る方法は書かれてなかった。もしもの時は康クンが私を止めてくれないと……。」
「余計な心配するんじゃねぇよ、言ってるだろ?お前が人として目覚めた時は全て終わってる。一緒にここを出ようぜ、夏樹。」
「大好きだよ、康クン。」
あいつを傷つける奴は絶対に俺が許さねえあと5時間、死ぬ気でここを守ってやる……。
草元の周囲には殺された参加者達の多くの死体が転がっていた。
午前8時、能力発動まで30分を切った頃遂に分身堺が肉塊を発見した。
「ありました!天道さん、小鳥遊さん。山頂の神社です!今、俺が6人で向かってます。どうします?追いますか。」
「いや、時間的にそろそろなはずだ。俺たちが行っても間にあわねぇ……。堺、お前が片をつけろ。」
「俺の分裂体近くにはもういないですね……。まぁ6体もいれば十分ですよねぇ。」
この時、肉塊捜索に時間を割いていたため堺の使える能力は限られていた。そしてこの判断が大きな過ちとなる。
「……何か来たな。」
巨人始動まで30分のところで何者かの集団がこっちに近づいてきた。
あれは……。後藤か!山に篭っていた草元の元にも後藤の快進撃については耳に届いていた。
厄介な能力者ということだが、6人いるな。1人1人相手にしていては触られてしまう!草元の行動は早かった。
まだこちらに気付いていなかった先頭の後藤を蹴りで撃沈させると、両手で2人の後藤に触れ能力によって消した。反撃してきた4、5人目の後藤も難なく一撃でのし、最後の後藤も刃やら金棒やらを交わしつつ何とか昏倒させた。
◇
「しまった!全員やられました……。」
堺君のがショックを隠せない表情でこちらを見る。
「何?失敗したのか⁉︎」
天道君も明らかな狼狽の表情。と、そんな私達の耳に最悪の咆哮が聞こえてきた。
絶望に飲み込まれながら山の方を見ると、山頂から巨人がこちらを見下ろしていた。
「終わりだ……。早くこの場を離れるぞ‼︎」
天道君の咄嗟の判断が私達の命を救った。叫ぶと同時に走り出した天道君の後について逃げ出した私達とほぼ同時に巨人が動き出したのだ。
巨人は一気に街まで跳躍してきた……。
ドッコォォォォン‼︎
豪快な音と共に崩れ落ちる建物。
「待てよ、まさかあそこは……。」
阿武隈達が居た筈では……。
◇
「阿武隈さん‼︎大丈夫ですか⁉︎」
突然の衝撃に反応し、月夜見・久保を庇った阿武隈の身体はボロボロだった。
「平気よ、小石がちょっと掠めただけ。それより何なのこれ、隕石でも降ってきたわけ⁉︎」
崩れた建物から脱出さた3人の前には巨人が立っていた。
「なん、なの。これは?」
絞り出すようにして言った月夜見の問いに答えられるものなどどこにもいなかった。
と、巨人が歩き出した。阿武隈達の真上に足裏が降ってくる。
「あなた達、先に逃げなさい!」
阿武隈は大きく振りかぶった右ストレートを打ち込み巨人の足を止めた。
2人が逃げ出したのを確認した阿武隈は立て続けに拳を繰り出すと両手で巨人の左足を引きちぎった。
この時点で、阿武隈の疲労はピークに達していた。身体を酷使した後藤戦、不意の衝撃が襲った先程の巨人強襲。そして今回の無謀とも言える巨人との一騎打ち。
倒れこんでしまった阿武隈の上に再生した左脚が無慈悲に振り下ろされる。周囲は赤く染まった。
◇
「どうするんだよ、天道さん。あんな怪物、この後藤の身体でも敵わねえよ‼︎」
「そうだな、どれだけ身を削り、殺しても奴は再生し、復活してこの街の全てを崩してしまうだろう。逃げ回ろう、今はそれしか手は無い……。」
堺と小鳥遊が話す中、天道はずっとスマホを見つめていた。
「なぁ、ここを見てくれ。巨人始動と共に解放されたようだ、街にエリアが増えている。恐らく、巨人を倒す鍵はここだ。ここに行こう。」
2人は天道のスマホを覗き込んだ。確かに街の南端に今まで無かった筈のエリアがある。堺が呟く。
「シャーロット博士の研究所?ここに何があるんだろう。」
巨人の歩みは、止まらない。
No.2 阿武KUMA 1600ポイント
超大型巨人(60mくらい?)に潰されたのにもかかわらず生きている化け物、『チート』タグ担当だもの
No.6 草元 3720ポイント
愛の戦士、でも愛の対象以外全く顧みない傍迷惑な愛の戦士。
大概の主人公って見方変えたらただの傍迷惑野郎だと思う、だからこいつが主人公になる可能性もあった。でも『群像劇』
No.20 月夜見 3210ポイント
KUMAにかばわれたおかげで無傷、本作品のヒロイン…ヒロインだよね?
No.50 田中 3210ポイント
今回セリフがない、というか出番もないのに気づいたらここに名前があったのでついでに書き込んだ
No.52 茶部 死亡
久々に出たかませ、名前は家のちゃぶ台見て決めた
No.61 久保 3210ポイント
KUMAにかばわれたおかげで無傷、オカマに恋する月夜見を少し畏怖している、でも最近慣れてきた
No.70 後藤 死亡済
死んでからも何気に登場が多い彼、作者に愛されてますね!(白目)
No.72 鷹遠 1020ポイント
空気の読めない子、相も変わらずふらふらしている、モデルはやっさん
No.86 堺 150ポイント
能力を手に入れる前から「森の声が聞こえる」とか言ってた痛い人
No.90 天道 600ポイント
頭は回る…はずなのになぜかトコトンうまくいかない残念な天才
No.92 近藤 1690ポイント
べロベルトさんみたいな超大型巨人になれる人、おそらく多くの人を殺すこの作品最大の戦犯になるんじゃないかな?
No.23,38,44,47,76 死亡
実は今回で死んでいる名前も能力も出ない犠牲者たち、死因は草元と遭遇したこと、冥福をお祈りします




