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特訓を始めてから2カ月がたった。これまでと同様に走って筋トレしてMPをなくして意識を落としていた。

少し変わったところは走るところを庭ではなく屋敷の周りを走ることになったくらいだ。

というより、外に出たのが神殿にステータスを調べに行って以来なので領民は俺のことがいるのは知っているが見たことがある人はおそらくいない。

だから以前の俺のことを知っているのはカーテ家の関係者だけとなっている。

だから走っているところを見られてもあまり領民に違和感をもたれていない。

しいて言えばカーテ家の三男が外にでているのを見て、少し驚いているぐらいだ。今まではおそらく病気か何かに思われていたはずだ。それが急に外をすごいスピードで走り出したら驚くのも無理ないだろう。

もっとも今では全力で走る俺を誰もあまり気にしなくなってきているがな。なれとはすごいものだ。

朝の走り込みを終えて自分の部屋に戻ってきた。

「さてと、今日もステータス確認をするかな」

「そういえば一ヶ月前とどのくらい差が出たのか比べてみるか」

そう思い一ヶ月前のステータスを思い出しながら鑑定を使った。


-----------------------------------------------


名前 アルベルト・カーテ  年齢 13


種族 人族  レベル1


職業 村人


HP 323/323→578/578

MP 61/61→121/121


STR 253→421

VIT 2

INT 48→101

MND 1

DEX 1

HIT 1

AGI 53→256


スキル 回復魔法lv2→lv3 忍耐力lv2 身体能力強化lv1


固有スキル 鑑定 簡易ヘルプ


レジェンドスキル トレーニングの可能性


称号 転生者


-----------------------------------------------


「こう比べるとかなり上がっているな!HPが上がったおかげで体力が増えるから総じてたくさん筋トレができるからな。お、この前確認したときは回復魔法lv2だったのにレベルが上がっているではないか!

早速確認をしよう」


回復魔法lv3 単純な骨折も治せるようになる 


「骨折まで治せるようになったな。これは複雑骨折みたいなものはあまり良くならないのかな?

というよりも俺は回復魔法の才能があったんだな。結構うれしいぜ!」


確認もこのぐらいにして食堂に向かおうと歩き出したのだが悲劇が起こった。

「うぐっ」

家具に足の小指をぶつけてしまったのだ。だがそれよりも尋常じゃないほどに痛い。物凄く痛いのだ。


少しして痛みが落ち着いてきた。忍耐のおかげだな、これは。

「なんかHPが結構減っているような気がしてきたわ」

そう思いステータスを確認してみるとHPが30ほど下がっていた。そしてVITが2→5に上がっていた。

「つまりVITをあげるには自分を攻撃して数値を上げるのが一番みたいだな……」

これからはHPをあげきる前に少しはVITあげとこうと心底思ったよ。

「ヒール」

念のために回復魔法でHPを回復させておいた。一応それっぽい詠唱はしているが普通がどんな感じなのかはあまりよくわかんないんだよな。簡易ヘルプさん働いてください。

まあ、こういう魔法はイメージが大切なのだろう。

「というより普通の人でVIT 1とか2の人ってどうやって生活しているんだ?一般人がHP 30もくらったら死んでしまうだろう。こんな危ない生活をよくできるな」

まあ、他人のことはどうでもいいか。腹も減ったし早く食堂に行こう。



食事を終えて外でのトレーニングも終えて屋敷に戻り夕食を食べていた。アドモンド兄さんは忙しいのか朝しか一緒に食べていない。

夕食を食べ終わり筋トレをしようと部屋に戻ろうとしたら執務室から出てきたアドモンド兄さんに会った。

「ちょうどよかったアルベルト、少し話しておきたいことがあったんだ」

「何ですか?」

「3日後にアルバートが帰ってくる。一応お前にも言っておこうと思ってな。まあ話というのはそれだけなんだがな」

そういい兄さんは食堂に向かっていった。

アルバート兄さんはかなり俺を嫌っているからな。これはピンチだぞ。





翌日、俺はアルバート兄さんのことはひとまず置いておいて目下もっかのVIT低すぎる問題を解決するために行動を開始した。

さすがにあんなことでHPを30も減るのはいやだしな。足の小指をぶつけるのは痛いですけどね、いや本当に。


とりあえずどうやって上げていくかは考えてある。自分で自分を殴るのだ。これほど単純なことはないだろう。一応言っておくが俺は自傷が好きなわけではないからな。

さすがにいきなり全力で殴ることもないだろう。そして俺は半分ぐらいの力を籠こめて腹パンをした。

「ぐほっ」

そして俺は数十秒うずくまったままになってしまった。

これはけっこうやばいわ。俺のパンチやばすぎだろ、忍耐スキルがあってここまで動けなくなるなんてな。

「あー、痛かったわ。それと気持ち悪さが半端ないな」

あさ食べたものが出てこなくてよかった。自分を腹パンして吐くって頭おかしいやつにしか見えないからな。

腹パンしてるだけで十分やばいか……。


とりあえずHPがどれくらい減ったか確認してこれからどのくらいでやればいいか決めよう。見るのは能力値だけでいいか。


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HP 298/578

MP 121/121→123/123


STR 421

VIT 5→18

INT 101

MND 1

DEX 1

HIT 1

AGI 256



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HPがほぼ半分ぐらい減ってしまっている。本当に全力でやらなくてよかった。下手したら死んでたわ。

それよりあんな思いをしても13しか上がらないのか。ちょっと悲しくなってきた。

とりあえず回復はしておこう。回復魔法は本当に頼りになるな。これがなかったら防御方面はほとんどあげられなかっな。あと忍耐もありがたいな。これをやっていたら回復魔法と忍耐のスキルレベルはしっかり上がってくれそうだな。

それと今更だが一回のMP全損で2しかMPは上がらないのだな。まああと約2年あるのだから問題ないな。

「そろそろ再開するか」

腹パンはまだ続いていく。

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