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まずは俺のステータスを見せる前に、一般人の平均的なステータスを見せようと思う。
だがこれは、戦闘をしない一般人のものなので、冒険者(この世界にもやはりいる)や騎士のような戦闘する人の初期ステータスとは結構違ったりする。
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名前 年齢
種族 レベル1
職業 村人
HP 10
MP 0or10(魔力を持ってる人は4人に一人くらい)
STR 10
VIT 10
INT 10
MND 10
DEX 10
HIT 10
AGI 10
スキル なしor生活魔法(魔力がある人)
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HP=ヒットポイント
MP=魔力ポイント
STR=力
VIT=生命力
INT=知力
MND=精神力
DEX=器用さ
HIT=命中
AGI=敏捷性
となっている。
ちなみにHPがゼロになると死んでしまう。それとHPが増えれば体力も増える。MPがなくなれば気絶してしまうので注意が必要だ。そして生命力が物理防御、精神力が魔法防御と考えていい。
それと知力というのはこの場合頭の良さではなくて、魔法攻撃力となる。
生活魔法は小さい火やコップ一杯分の水、クリーンというからだがきれいになるちょっとした魔法のことだ。生活魔法は本来スキルにカウントされないが今回だけ出すことにした。
次に冒険者のステータスを見せようと思う。
冒険者でも初期値が一般的な村人より少しだけしか高くない人もいる。夢を見ている冒険者はどこにでもいるのだ。
冒険者でこいつはなかなかやるぞ!という人の初期がこんな感じだ。
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名前 年齢
種族 レベル1
職業 冒険者
HP 100
MP 100
STR 100
VIT 100
INT 100
MND 100
DEX 100
HIT 100
AGI 100
スキル 人によっていろいろ 剣術やら火魔法など
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これだけで一般人とどれだけ違うかわかるだろう。
同じ種族でも子猫がライオンに勝てないのと同じなのだ。
しかしここまで高い人はあまりいない。
冒険者になれる人の割合は2~3割ほどだ。そこから一流と呼ばれる者がほんの一握りというのがわかるだろう。(上記のステータスが一流とはいってない)
最後に俺のステータスの確認だ!
今のステータスを見る前に昔神殿に行って調べたステータスを思い出してみた。
ちなみに神殿で最初にステータスを調べるのは10歳と決まっている。ステータスの能力値は調べてもらい自分でそれを確認するまではその能力値は肉体に反映されないようになっている。
ありえないことだがSTR1億で生まれた赤ちゃんがいたら無自覚の手振りなどで親が死んでしまう、というよりも一振りで町が消し飛ぶ。そのようなことが起こらないようにするための措置なのだろう。
いや、本当のところなんでなのかはわからんけどね。
そしてステータスの内容は本人にしかわからないようにされている。結果を教えてもいいし教えなくてもいい。ひどすぎるステータスだと親に捨てられスラムで生活する人も少しだがいたらしい。
ちなみに前の俺は言っていなかった。さすがにこの数値はやばいということが分かったのだろうか?
まあ、うちの両親は俺を溺愛していたから捨てられることなんかなかっただろうがな。
いろいろと言っていたがとりあえず見せよう。
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名前 アルベルト・カーテ 年齢 10
種族 人族 レベル1
職業 村人
HP 3
MP 1
STR 1
VIT 2
INT 1
MND 1
DEX 1
HIT 1
AGI 1
スキル なし
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本当に話にならないとわかるだろう。
救いなのはMPが1でもあることとレベルが上がれば能力値は1でもあれば小数点繰上げで1だけ上がることだ。ただしそれは10未満だけなのであって10以上の場合小数点は切り捨てられるらしい。
しかしここまでくると魔物なんて倒せない。
だが転生して鑑定を手に入れたようにほかにも何かしらスキルを手に入れている可能性はある。それに回復魔法があれば食いつなげることはできるだろう。
今はそれにかけるしかない。
俺は意を決して自分に鑑定を使ってみた。
「頼むぞ。いいスキルきてくれ!」
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名前 アルベルト・カーテ 年齢 13
種族 人族 レベル1
職業 村人
HP 3
MP 1
STR 1
VIT 2
INT 1
MND 1
DEX 1
HIT 1
AGI 1
スキル 回復魔法lv1
固有スキル 鑑定 簡易ヘルプ
レジェンドスキル トレーニングの可能性
称号 転生者
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「ふーー」
能力値は変わらなかったがとりあえずスキルはあった。それもほしかった回復魔法だ。回復魔法は日本の知識がある俺にはまったく意味がわからないから自力での習得は無理だと思っていたのであってよかった。
そして下を見ていったら
「はぁ!?」
なんかよくわからないものがたくさんあった。
「とりあえず落ち着こう」
そして深い深呼吸をしたら興奮していたのだがどんどん落ち着いてきた。
もっとパニックになると思ったが案外自分は今冷静らしい。
とりあえず詳細を知るためにいろいろ鑑定で調べていくとするか。
「まずは回復魔法からいくか」
回復魔法lv1 切り傷程度のものを治せる
「まあ、こんなものか。次は鑑定自身を見てみよう」
鑑定 人のステータスを見れる。アイテムの名前や効果を知ることができる
「アイテムの効果が知れるのは大きいな。よし次からよくわからんものだが気を引き締めていこう」
簡易ヘルプ 知りたいことの大まかなことがわかる
「なるほど。だから俺は思い出す前のアルベルトが知らないようなことがわかったんだな。冒険者のことなんて前の俺が知ってるはずないしな」
これは結構いいスキルかもしれない。前の俺は本当に何も知らないということもわかった。そもそも飯を食う、寝る、これしかやってないのに常識なんてわかるわけないよな。おそらく俺が目を覚ましたときに欲していたのがこの世界の知識だったのだろう。
「よし次はレジェンドスキルといきたいところだがお楽しみは最後までとっといておこう。先にわかりやすい称号からいってみるか」
そもそもこの世界にレジェンドスキルや称号なんてものはないとされてきている。
だから簡易ヘルプではわからなかったし、俺も驚いたのだ。
称号 なにかしら遂げたものに付く スキルの鑑定でしか見られない
この世界の人が称号を知らないことには納得だな。そもそも知ることができないのだから。おそらくレジェンドスキルも同様の理由だろう。もしくはいまだに誰も習得したことがないということだろう。
「で、転生者はどうなのかね」
転生者 転生したもの 今まで転移してきたものはいたが転生したものはいなかった すごい可能性を秘めている
「なんかすげーこといわれてるな。すごい可能性っていわれても能力値があれじゃあなー。まあいいや、次はお待ちかねのレジェンドスキルだ!」