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プロローグ

初投稿です。なるべく早く投稿していきたいです。

彼、アルベルト・カーテは侯爵家の三男だ。しかしアルベルトは貴族といっても三男ということもあり家督は継げないし、次男のように長男のサポート、もしくは予備というようなこともない。

普通の貴族家ならば三男などの家督を継がないものは、他家の貴族に嫁ぎに行ったりするのだが、アルベルトの両親は彼を甘やかしすぎた。そのせいで、彼は10歳になるころには太りまくりの自堕落生活をおくっていた。他家の貴族家が侯爵家の息子なのに遠まわしに婚約を断るようなことが起きていた。自分の家にこられても邪魔になるだけだとわかっているからだ。

だが、彼の両親はアルベルトのことを、溺愛していたのでそれでもかまわないと思っていた。アルベルトとずっと一緒にいたかったのである。


しかし、彼の生活に変化がおきたのは11歳になってすぐのころだった。彼を甘やかしていた両親は事故で死亡した。アルベルトは悲しみで一週間は寝込んでいた。しかし彼はそれでわりきれたのかまた自堕落な生活に戻っていた。

だが、それを許さないのが家督を継いだ長兄ではなく次兄だった。

アルベルトの長兄アドモンド・カーテは優秀な男だ。アルベルトがカーテ家に必要のない人材とすでに割り切っていた。しかし家族なのだからと家に置いていてもいいと思っていた。しかし次兄のアルバート・カーテはすぐにでも追い出したかったのだ。

話し合いの結果アドモンドの慈悲ということで成人の15歳までは家にいていいことになったが、15歳になったら出て行かなくてはいけなくなった。

ここで態度を改め自分のことを有用だと判断させられたら良かったのだが、アルベルトは変わらなかった。長い間の習慣を変えられなかったのだ。それにどうせ誰かがどうにかしてくれると思っていた。


いつまでも変わらない生活をしていた彼の身に悲劇が起こったのは13歳になる少し前だった。太りすぎでなのか階段の段差を踏み外し、転げ落ちて頭を打った。


彼が目覚めたのは奇しくも13歳の誕生日。目覚めたとき彼は、前世の記憶を思い出していた。



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