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第七話:ふぇーたるな料理

更新遅くてすみません(泣)!テスト勉強で忙しくてなかなかできませんでした。。。そろそろ読者数が2000人を突破しそうでかなり嬉しいです♪それに皆様の応援が心に染みてやる気が出ますo(^-^)o何かご要望があるのならどしどしとお寄せ下さいm(._.)m



「♪〜♪〜♪〜」


「なんかすっごいご機嫌ですね八重さん?」


「ああ!だって久しぶりに楠木と一緒に帰れるからな♪」


「そういえばそうですねー」


「放課後は生徒会の仕事で忙しいからな…。今日は仕事が無くてよかったよ♪」


俺と八重さんは学校が終わったので今、家へ帰ってるところだ。


にしても周りの人たちの視線が痛い。やはり、八重さんがご主人様宣言をしたからであろうか?………………………………多分そうだろうな。


あれからというもの、豪田先輩には

「彼氏なら半殺しだったんだが、ご主人様となるとな………」

と言われ毎日のごとく殺されかけるし、女子には白い目で見られるし、友達にはからかわれるしと大変だ。そのおかげで鬱になりかけているのだが、嬉しそうな顔をした八重さんを見ると

「まっ、いっか♪」

と思ってしまう自分が情けない。


まぁ、それはともかく


「八重さん、腕絡ませて引っ付くのは止めて下さい!」


そうなのだ。何を思ったのか、八重さんは下校中ずっと俺に腕を引っ付けて歩いているのである。……………………………しかしながら、八重さんの胸が俺の二の腕部分に当たってて、とても焦る。思わず

「なんでこんなに柔らかいんだよー!?!?」

と道端で叫んでしまうほどにだ。いかんな、早くほどかないと理性が崩壊してしまう。何とかしないと………。と思っているのに八重さんは


「嫌だ♪」


と言ってさらにギューってしてきた。……………うわぁ〜あれがムニュってしてきた♪







「た、ただいま〜…………」


部屋につくなり倒れ込んでしまった。


あの後、どんなにお願いしても離れてくれなかった八重さんのおかげで理性が本能に負けそうだった。


「あと少し離れるのが遅かったら危うかったな…、にしてもなんであんな事をしてきたのやら」


と、思考の海に潜りそうだったのだが上から声をかけられて我にかえった。


「楠木さん、大丈夫ですか〜?」


鈴さんが心配そうに尋ねてきた。猫耳も心配してくれてるようで、ゆらゆら揺れている。


「ぎりぎり駄目です」


「そ、それは大変です〜!早くおやすみになって下さい〜!」


と、今度は慌てて言ってきた。ここはお言葉に甘えよう。


「じゃあ、少しばかり寝ます。すみませんがご飯前に起こして下さい、鈴さん」


「はい〜。わかりました〜♪ちなみに晩御飯は何がいいですか楠木さん?」


「………………………」


「あらあら、もう寝ちゃったんですね〜♪でも、こんなところで寝てたら風邪ひいちゃいますよ〜?」


「………………………」


「しかたありませんね〜……。私が布団まで運ぶとしますか〜!」







ゆさゆさ


「楠木さ〜ん!そろそろ晩御飯ですよ〜?起きて下さい〜」


ゆさゆさ


「ん〜……ふわぁ〜あ…………………鈴さん起こしてくれてありがとうございますぅ……」


体の疲れは完璧にとれたがまだ眠いな。


「いえいえ〜♪すみませんが、八重ちゃんを呼んできてくれませんか〜?」


「わかりました、呼んできますね!」


眠気覚ましにはちょうどいいし行くとするか。


八重さんの部屋の前まできた。とりあえずドアをノックするか。


とんとん


「八重さ〜ん!晩御飯の準備が出来たので来て下さ〜い!」


………………なかなか、返事が来ないな。もしかしていないのでは?でも、いつもは部屋に居るはずなんだよな。なんか心配だ、中をちょっと覗いてみるか。


「八重さ〜ん!ご飯ですよ〜!」


と言いつつ中に入った。鍵は開いてたし、靴もあったから、中に八重さんは居るのだろうが全然気配がしない。もしや、と思い急いで居間まで行ってみた。すると


「す〜…………」


気持ち良さそうに丸くなって寝ている八重さんを発見した。………ま、まぁ無事でよかった!


にしても布団もかけないでよく寝ているな。おそらく、春の心地良い日差しのせいでいつの間にか寝てしまったのだろう。気持ち良さそうに寝ているのを起こすのは忍びないが晩御飯なので起こさなくてはな。八重さんの体を優しく揺らしつつ起こしてみた。


ゆさゆさ


「八重さん、起きて下さい」


ゆさゆさ


「ん……?」


あっ、起きた。かわいらしく欠伸をしつつ


「鈴、起こしてくれてありがとう」


と言ってきた。う〜ん、俺を鈴さんと間違えてるなと思いつつも観察していると


「あっ…………」


ようやく間違いに気付いたみたいだ。


「ななななんで楠木がここにいる!?」


かなり驚いてるな〜と内心笑いつつ


「なんでって八重さんを起こしにきたんですよ?もしかして嫌でした?」


「い、いや!!そうではないけど……」


「それに何度も部屋の外で呼んだんですよ?」

「うっ………」


少しバツの悪い顔をしたかと思うとすぐに


「それでも女の部屋には無断で入ってきては駄目なんだ!」


逆切れしてきた。まぁ顔を真っ赤にして言ってるから全然恐くはないが。……………どっちかといったらかわいいな。


「わかりました、今度から気をつけます。それじゃあ先に行ってますから早くきて下さいね?」

苦笑しながらそう言うと


「わ、わかった!」


と、犬耳を立てつつ八重さんは慌てながらいってきた。


そして、それに安心した俺は八重さんの部屋を後にするのだった。









少し気まずい雰囲気(ほとんど八重さんだけ)が漂っていたがいつもどうりに美味しくご飯をいただいた。そして、鈴さんの後片付けも終わり三人でまったりしてるところである。


最初の雰囲気はどこにいったのか、八重さんはにこにこしながら


「楠木、明日も一緒に帰ろうな?」


と言ってきた。


「明日も仕事ないんですか?」


「まあな♪」


「じゃあ一緒に帰りましょうか」


内心は少し嫌だったが仕方がない。でも八重さんが悲しむよりか俺が白い目で見られたほうがマシだろう。……………ほんのちょっとだけな(泣)。


「でも、どうして八重さんは学生なんかしてるんです?」


「なんか面白そうだったからな」


「そ、そうなんですか…。鈴さんは学生をやんないんですか?」


「私は大家の仕事が忙しくて〜……」


と、鈴さんは残念そうに言った。少しは行きたいのだろうが大家の仕事は本当に忙しそうだからな〜。


「それならしかたないですね」


「はい〜…。それにしても八重ちゃんがうらやましいです〜!楠木さんと一緒に登下校できるし、学校生活だって共有できるんなんて〜!」


と鈴さんには珍しく拗ねてていて、頬を膨らませながら八重さんの方を見ている。見られてる本人は困った様子で


「だけど、鈴はそれ以外の時間は楠木と一緒だろ!?私だって楠木に自分で作ったご飯をアーン♪って食べさせたり朝起こしにいったりしたいぞッ!」


や、八重さん?アーン♪なんてさせてもらったことアリマセンヨ?それにいつも食事は一緒なんだからわかるでしょ(泣)!?そんな俺の心の叫びは届かず、二人はますますヒートアップしていった。


「八重ちゃんは料理が絶望的に駄目だから無理ですよ〜♪」


鈴さんは勝ち誇ったようにそう言ってきた。八重さんは料理が下手くそなのだろう。


「この前だって暇つぶしに作った料理を手下の犬さんたちに食べさせて危うく殺しかけたじゃないですか〜!」


八重さんの料理恐ッ!俺の妹の上をいきそうなレベルだ。


「あ、あれは犬の口には合わなかったんだ!た、多分、ネギとか入ってたんだおそらく……」


嘘くさくて、とても苦しい言い訳だ〜!ネギ入れてるなら犬に食べさせてはいけないのに!


「じゃ、じゃあ今から料理を作ってそこまで、酷くはないことを証明してやる(泣)!」


おもむろに立ち上がった八重さんはその言葉を残して、最強の設備が調っているキッチンに入っていった。ふと、ある嫌な予感が浮かんだ。


「ね、ねー鈴さん?もしかして俺がデンジャラスな八重さん料理を食べなくては行けないんデスカネ??」


鈴さんは売られていく子牛を見るような顔で


「に、人間やるときはな、なんでも出来ますよ〜?」


と言ってきた。


……………………………うわぁ(泣)。










しょーとすとーりー

「これの後日談」




「それにしてもよく完食出来ましたね〜!さすが楠木さんです♪」


「微妙に危なかったですよ……。外見があっさりしてるのに口に入れたとたん、まず最初に油っぽい味がして、その後に甘くて激辛、すっぱいのに渋い味が攻撃してきましたからね……………」


「ご、ご愁傷様でした〜」


「でも、八重さんが喜んでくれて良かったです♪」


「そうですね〜♪」


「お〜い楠木〜!また料理作ったんだけど食べてみてくれないかな……?今回は自信作だから鈴も食べてみて♪」


「………………………」


「………………………」


「今日は良い天気ですね〜鈴さん♪」


「思わずお昼寝したくなっちゃいますよね〜♪」


「じゃあお昼寝しちゃいましょうか?」


「わぁ〜♪名案ですね〜!」


「ちょっとッ!!む、無視するな(泣)!それに私と目を合わさないようにするな(泣)!!」

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