第三話:ある朝の風景
何ヶ月かぶりに復活いたしました。自分の小説の更新を待ち望んでた方々に応援され、ようやく連載をスタートさせることが出来ました。誤字脱字があると思いますがそこは愛嬌ということで許して下さいm(._.)m 感想などを書いてもらえますと、次回の励みになりますのでよかったらお願いします。
しかしまぁ、人間の適応能力というのはとても高いものだとあらためて思う。あの後、俺は鈴さんに『統べる者』について詳しい話を聞いた。
なんでも『統べる者』というのは霊力が高く、さらには神獣とか霊獣、はては神霊化した英雄とかを使役していた血筋の人ではないと、それになることが出来る権利が貰えないらしい。そして、その権利が貰えた人の中からさらに自分と霊力の波長が合う人ではないと『統べる者』にはなれないそうだ。
……………俺の先祖は母親の説明よりかなりすごい人だったのだと今さらながらに気付いた。
まぁ、『統べる者』についてはわかったが鈴さんが具体的に俺に何をするのかわからなかったので聞いてみた。いわく、
「昔は、敵を倒したり主人を護ったりしたらしいんですけど、今の時代は平和ですからね〜。普通に身の回りの世話をするぐらいしかありませんね〜。」
だそうだ。
とまぁ、昨日このようなことを説明してもらい、現在は次の日の朝である。鈴さんに起こしてもらった後、鈴さん手づくりの朝ごはんを食べ、俺は今学校に行く準備をしている。まだ一回も着ていない真新しい制服を着込み、中身はまだ何も入っていない鞄を持ち準備を完了させた。
時計を見ると学校に行く時間にまだ余裕があったが今日は入学式のため、早く行ったほうが良いだろうと考えた俺はもう学校に行くことにした。学校指定の革靴を履きながら鈴さんに挨拶をして出て行った。
「行ってらっしゃいませ〜♪お気をつけて〜!」
と鈴さんの可愛らしい声を聞きながら。
楠木さんが出て行った後、私はあることに気付いた。楠木さんが今日から通う高校には犬の神様の八重ちゃんがいるのだ。もし、楠木さんが八重ちゃんの『統べる者』でもあるなら八重ちゃんの性格上大変なことになるだろう。
「楠木さんに言うのを忘れてましたけど、多分だだ、大丈夫ですよね〜♪そ、それに学年も違うし会うことはま、まずないですよね〜…………。」
内心冷や汗をかく鈴であった。
しょーとすとーりー
「猫科の悲劇」
「鈴さんって猫神なんだよね?」
「はい〜そうですよ〜♪」
「じゃあ動くものとかついつい捕まえちゃったりするんだ?」
「そうですね〜。ねずみとかいつの間にか捕まえてましたしね〜。」
「……………………そのねずみはドウシマシタ?」
「どうしましたって言われましても〜………………テヘッ♪」
「食ったのかよ!?!?」