一話 実験器具とその他諸々
三章開始にあたってのお知らせ。色々修正しました。読み返さなくてもあんまり問題無いと思います(2012.2/29)。
一章
四話:魔力の描写について微修正
八話:ゾンビトカゲが夜行性ではなくなった
十話:念話が使用されなくなった(使われると脳が破壊され、死ぬか廃人になる)
十二話:魔力の認識について描写追加
十四話:二重持続魔法について微修正。真空中の魔力について加筆修正
十五話:ゾンビとの情報通信について一部修正。魔力操作についての表現を微修正
十九話:ヴァンパイア研究の描写について微修正
二章
五話:グールの腐敗進行について修正
実に今更ながら、実験中に温度計が無くて困ったので作る事にした。
というか今まで温度計も魔力計も無しに実験をしてきた事が我ながら信じられん。いや、魔力計は作れる見通しが立っていないし温度計測の必要が無い・無さそうな実験ばっかやってたからなんだけども。
法暦25年の暮れ、俺は魔王城にある薄暗い実験室で温度計を作っていた。とは言っても大した手間はかからない。複製魔法で量産したガラスを溶かして固めて大きな塊にし、転送魔法で円筒形に成型&内部をくりぬく。で、水銀を転送。後はたらいに張った水の中に突っ込んで水を沸騰させて100℃の目盛りをとり、凍らせて0℃の目盛りを取り、0℃と100℃の間を100分割して1~99℃の目盛りを取り、その目盛りを参照して300℃まで目盛りをつけておく。大雑把に言えばそんな手順だ。
一時間で300℃まで測れる温度計ができた。しかも二本。二本目は一本目を複製しただけだけど。
「使うのはこっちだけだからそっちには触るなよ。いやある意味両方使うんだが」
「え、どーいう意味ですかー」
例によって助手というか書記役として水銀温度計の作り方をメモっていたロザリーが温度計を羽ペンの先でつつきながら不思議そうに聞いてくる。
「水銀温度計ってのはな、温度が上昇して目盛りが上がると振らないと戻らないんだよ。温度測るたびにぶんぶん振り回してたらポッキリ逝くか破損するかするだろ? 前世で市販してた温度計はそんな事ないが素人仕事の体温計なら十分その危険性はある」
「ふむほむ」
ロザリーは頷きながらロウソクの火に温度計をかざした。目盛りがぐんぐん上がっていく。
「だから目盛りが下がった状態の温度計と使用する温度計を用意して、温度が上がった温度計の目盛りをもう一方の温度計で複製する事で温度が下がった状態に戻す訳だな。これなら一々振って破損の危険を冒す必要はない。一々複製魔法を使う必要はあるがそこはそれ、大体使うのは俺ぐらいだろうし、」
「勝手に目盛り戻りましたけど?」
「え」
ロザリーがロウソクから離した温度計を俺の目の前に突き出す。120℃前後まで上がっていた目盛りはゆっくり下がっていっていた。
あれー……何か作り方間違えたのか? 水銀温度計っつっても実は何か水銀に混ぜてあったとか? でも水で試した限りだとしっかり温度測れてるしなあ……
そういえばなぜ温度計とか体温計に水銀を使うのか知らないな。よく温度計に使われてる液体の内、赤い液体の方の正体が分からなかったから水銀にしたんだが。水より沸点が高いから100℃以上測れるからとか……いやないな、前世で体温計で100℃以上の目盛りがついてるやつを見た覚えは無い。水銀式温度計をよく見かけたって事はそれだけ水銀が温度計に適した液体だって事なんだろうが……うーむ。まあいいか。大体正確に測れてるようだし。振らずに勝手に目盛りが下がるならそっちの方が楽だ。
「よくわからんが勝手に戻るなら勝手に戻るでいいんじゃないか?」
「いや、いいんじゃないか? って言われても。てきとーですねー。そんなロバさんも好きですよー」
「うわーよせよーそんなにほめるなよーてれるだろー」
「棒読みで言うロバさんも……やっぱ好きってほどでも無かったです。いー上司だとは思いますけど」
そーかい。
ひとしきり水銀式温度計の性能をチェックし、耐久性に問題アリだったので少し改良してから(ガラスを若干厚くしてみた)今度は長さと重量の単位をメートルとグラムに直しにかかった。
俺が覚えている前世のデータは全てメートル法に基づく。原子量はグラムで記憶しているし、グラムはメートルから算出されている。いくらメートルとミールが近い数字だとは言っても誤差があるわけで、1mmぐらいの誤差は許容範囲だよね! なーんてやってたらギガやテラ、あるいはミクロの世界に突入した時に誤差が酷い事になる。メートル法を一々ミール法に直して考えるよりは最初からメートル法に統一した法が楽だ。
こっちもものすごく今更なんだけどね、今まで困らなかったしさ、ついズルズルとね。1ミールが8.5メートルぐらい~なんて比率だったら早々に単位をメートルにしてたんだろうが下手に似た値を取ってたもんだから……いやあ馬鹿やったもんだ。研究資料に書かれてる単位全部書き直しだよこれ。まー人海戦術であっという間に書きなおせるから些細な問題だ。むしろ今直さないと後で研究資料が増えた時に大変になる。
で、ものさしも巻尺も無い世界でどうやってメートル法の長さとグラムの重さを出すかだが。
1kg=純水1Lの重量、1Lの体積=0.001立方メートル、光速≒300000000m/s、1秒=一日の時間をを86400分の一した時間、という事が分かっている。つまり一日の長さが地球と同じなら、1グラムと1メートルを出せる!
……いや一秒で三十万キロメートルなんて計測できねーよ……確実に星の直径よりも長いじゃねーか。0.1秒で計測しても三万キロメートルだ。無理。そもそも正確には光速は二十九万九千数百キロメートル。まずは光速の正確な速さを出して……どうやって? なんか回転歯車を使って出す方法があったような。うろ覚えだけど理論は補強できるし理屈も覚えている。でもアレはあんまり正確じゃなかった気も……あ! そーだ光速にこだわる必要無いわ。音速使えばいいんだ。幸い大気中の音速も覚えてるからってもこの星の大気の成分が地球とほぼ同一であると仮定して上でのデータになるが、植生似てるしまあそれほど変わってはいないだろ多分。少なくとも空気の成分が酸素80%とか二酸化炭素20%とかそういう狂った値にはなっていないはず。
音速は標準大気中で1225km/hだから、秒速で340.278m/s。おお、これならいける…………………………OK、いけた。六十万体もいると楽でいいね。準備含めてものの数秒で計測終わる。
俺はちゃちゃっと木製の1mものさしを作り、研究室に魔法で転送した。
「ほいロザリー、1mものさし」
「流石ロバさんまじぱねーです。何が起きたのか分かんないですけど凄いって事だけは分かります」
「説明しよう! まず見晴らしの良い平原にいる俺数体の所に資料室から振り子時計を転送魔法で」
「あ、説明はいいです。メートルってあんまりミールと変わんないですねー」
「1メートルが0.98ミールだった。1クロネは0.97グラム」
ものさしを矯めつ眇めつしているロザリーに転送した作りたて1kg分銅を渡す。
「はやっ! もう分銅できたんですか」
「チョロいね。もう百個……もとい千個ぐらい量産できてる」
魔法があれば蒸気機関なんぞいらん。産業革命要らずだ。
ふむ、ぼちぼちゼンマイ式時計の開発に着手してもいいかも知れん。振り子時計は揺れに弱いんだよな。ゼンマイ式も動力原理は分かっているが細かいメカニズムはさっぱりだからまた試行錯誤か? 加工技術は……愚問か。魔法があれば物にもよるが前世では有り得ない手法で加工ができる。仮に加工技術が未熟でゼンマイ式時計を作れなかったとしても技術は磨けばいいだけの話で。
俺は色々と考えつつ、ロザリーの意見を聞きながら分銅とものさしを量産していった。
単位の統一を図る一方で魔力・魔術研究の方も若干の進歩があった。
魔力覚醒すると魔力を感じ取れるようになるのは周知の事実。で、その魔力を感じ取る感覚、魔感だが、これは五感のそれを混ぜて煮込んだようなものだ。魔力は眩しいしうるさいし熱いし甘いし臭い……とでもいうのか……説明は難しい。紫色って何度? とか50Hzってどんな匂い? なんて聞かれても苦笑いするしかない。魔力を知らん奴に魔力の感覚を正確に伝えるのは無理だ。
ただ、強い光を見ると目が潰れ、大きな音を聞くと鼓膜が破れ、熱いものに触れると火傷し、味が濃いものを食べると舌が麻痺し、臭い匂いを嗅ぐと吐き気がするように、高い魔力を感じると圧迫感・威圧感を受ける。近寄りたくない、怖いと感じる。閃光に対して目を瞑り、騒音に対して耳を塞ぎ、悪臭に対して鼻をつまむように、密度の高い魔力に遭遇した時には逃げ出したくなるのだ。
自分を基準とした密度差で威圧感圧迫感を感じるのは自分の魔力を常に感じてそれに慣れているから。味が濃いものばかり食べていると薄味がよく分からなくなるようなもの。魔力覚醒していない状態とは嗅覚でいえば花粉症で鼻が詰まってグズグズになっている状態に相当し、これでもドブ川の匂いやカレーの匂いぐらいなら分かる。魔力覚醒すると畳の匂いや土の匂いが分かるようになる。とまあこのあたりは推論になるんだが、理屈としてはそれほどかけ離れてはいないだろう。
それで俺の話だ。俺の魔力密度は順調に上がり、現在15ぐらい。魔力密度3.5ぐらいの奴まで威圧感を与えてしまう。五倍ぐらいに薄まれば大抵の人間には威圧感を与えずに済むが、四六時中薄まっている訳にもいかん。動きにくいし魔法使う時に一々圧縮して密度戻さにゃならんし。
町に潜入するウィスプは潜入なんだから威圧感プンプンさせるなんてもっての他、精霊だって人類の味方であるという設定上、少し畏怖を感じる程度ならまだしも、あまり強烈な威圧感を振りまいていてもまずい。どーにかして魔力密度を誤魔化す必要がある。
光や音は壁があれば防げる。魔力はどうすれば防げるのだろうか、といえばそこはやはり魔力操作だ。
俺はエルマー考案の魔力結界を改良し、二重魔力結界で密度の欺瞞に成功した。
まず自分の魔力密度が15である。自分の周囲に無魔力空間を隔て、魔力密度1の魔力結界を形成する。この時点で魔力結界の外部に感知される魔力密度は4となる。更に形成された魔力結界の外側に無魔力空間を隔てて魔力の膜を展開する。これで二重の魔力の膜で包まれた二重魔力結界となり、外部に感知される魔力密度は1となる。三重、四重と試してみたが、どうやら魔力結界が一層重なる度に外部に漏れる魔力は約四分の一になっていくようだった。勿論魔力の膜の密度を15にすれば外部に伝わる密度も15になるわけだが。正確に言えば「(内側の魔力密度+外側の膜の密度)÷4」が外部に感知される、という事だ。
音みたいなもんだろうか。薄い壁でも数枚重ねりゃ防音できるっていう。
間を無魔力空間では無く密度1程度の魔力空間にすると外部に伝わる密度は大きくなるので、魔力が魔力的刺激を伝達する媒体になっているというのはまず間違いないだろう。証明として適当な金属の球に魔法をかけて浮かせ、その中に俺を入れ、その球を真空中に入れたら球の中の俺とその他数十万の俺との意識&情報共有が一時的に途切れた事が挙げられる。真空中から出たら意識&情報共有は復活した。地上では事実上真空空間(物質が何も無い空間)に継続的に魔力を存在させるのは不可能なので、「ゾンビや精霊間などの情報共有・魔力的刺激などは魔力の間を伝わっている」事が分かる。魔力が無い空間では刺激も情報共有もできない。無魔力空間を隔てた魔力の膜を魔力操作できるのは……魔力操作が完全じゃないからだろうなあ。無魔力空間無魔力空間、完全固定だー、なんて言ってるけども、実際完璧ではないだろう。完全固定は不完全固定の先にあるものだし、無魔力空間では魔力が感知できないほど薄くなっているだけであり、厳密に「魔力が無い」訳ではない事は想像に難くない。主観的観測でしか魔力を計測できないから断言はできないが。
完全固定不完全固定と言えば、数ヶ月前にロザリーとラキの魔力操作技術が向上したのでクリエイト・ノーライフ系の魔術の追加実験もした。結果は以下の通り。
ヴァンパイアがヴァンパイア、グール、デュラハン、リビングデッド、スケルトンをつくった場合、普通にヴァンパイアができる。
ヴァンパイアがゾンビをつくった場合、ヴァンパイア式で腐敗するゾンビができる。支配権は創造したヴァンパイアに帰属する。
ゾンビは全てのクリエイト・ノーライフで普通のノーライフを創造でき、支配権は大元の創造者、つまり俺に帰属する。
ここから、
形質魔力=(腐敗防止因子+支配・通信因子)+変化停止因子+α
という構成である事が分かる。
まず完全魔力固定が被創造者に影響を与えるレベルの形質魔力の混入をしないと仮定すると、ノーライフの肉体の変化という変化を止めている変化停止因子は全てのノーライフ・人間が持っているという事になる。さもなければ完全固定で(自分の形質魔力に何かしらの変化をさせて)生まれるヴァンパイアに肉体変化停止機能がつくのはおかしい。
次に腐敗防止因子だが、これは人間が持っているもので、ゴースト、ゾンビ・ゾンビから派生するノーライフ(ゾンビ類)は保持し続けていると考えられる。有体ノーライフは復活する際この因子を失い、ゾンビ類・ゾンビがつくったゾンビは創造者から欠損した腐敗防止因子を不完全固定により再度組み込み直されているため腐敗しない。ゴーストは肉体が無いから腐敗もへったくれもない。一方で完全固定によって生まれ不完全固定の過程を経ずに腐敗防止因子を組み込まれなかったノーライフ、即ちヴァンパイアとリビングデッドは外部から肉体や血液を食べる事で形質魔力……そこに含まれる腐敗防止因子を取り込まなければ腐敗していく。ただし腐敗防止因子が欠損している事に変化はないので、定期的に血肉を摂取し直さなければならない。これはヴァンパイアがヴァンパイア・リビングデッドの血肉を摂取しても腐敗防止の効果が得られない所からも理論補強できる。
創造者が被創造者に対して持つ支配権と情報共有能力は必ずセットで持つか持たないかが決定されるので、これは本質的には同じものなのではないかと思われる。そもそもの話、命令を受諾するのもそれを実行しようと思うのも、逆らう気が起きない、という状態を作り出すのも脳部、というか思考する部分だ。情報の送受信という点では何が起きているのかイマイチ分からんが、「この情報を伝えよう」と思うのは思考する部分だし、送られた情報を「ああ、こういう情報なんだな」と理解し記憶するのもまた思考する部分だ。従って支配権も情報共有能力も「思考」という括りで分類できる。思考の制限か思考の通信か、だ。恐らくは思考についての役割を持つ因子が支配通信を司っているのだろうと考えられている。
+αというのは有体ノーライフが自由に扱う形質魔力だ。リッチは全魔力を消費しても一端活動停止状態にはなるものの、時間経過で復活する。もし形質魔力に腐敗防止因子やらが含まれているとすれば、一度形質魔力を使い切ったノーライフは腐敗防止因子+支配・通信因子を失うはずだ。しかし実際はそうはならない。肉体に因子が魔力操作を受け付けない状態で固着しているのだと考えられる。
・「腐敗防止因子+支配・通信因子+変化停止因子」は魔力であるが、操る事ができず、肉体に定着している。
・+αの魔力は形質魔力として操る事ができる。
纏めればこういう事だ。
以上の事に付け加える目新しい発見と言えば、有体ノーライフは全種類多かれ少なかれの再生能力がある事が発覚したぐらいか。
これまでヴァンパイアやゾンビに再生能力は無いという認識だったが、数十年観察していて妙な事に気付いた。
連中、擦り切れない。
ヴァンパイアもゾンビも生きてはいないが活動している以上、歩けばほんの少しずつ足の裏の皮膚が磨耗していくし、物を持ち、投げ、振り回せば手の平が磨耗していく。生きていれば磨耗した分が新しい細胞に切り替わっていくが、生命活動を停止しているノーライフはそうもいかない。磨耗したら磨耗しっぱなし、数十年も立てば擦り切れて皮膚は赤剥けになっている筈。水分も蒸発したカラカラになるだろう。ところがどっこいそうはなっていない。細胞活動が停止しているとはいっても別に皮膚や筋肉の強度・硬度が上昇している訳ではないのでこれは絶対におかしい。
もう一つ奇妙な点を挙げるとすれば、修復魔法が可能な事だ。
生命体にかける治療魔法は肉体が本来持つ回復能力を強化するものだ。従って回復能力を持たないノーライフには、傷口をくっつけたり、もげた部位を押し込んで接着したりする修復魔法を使う。魔法の効果は行使者の認識に依存するから、修復も目で見て、こんな感じかな、と判断して行う。細胞単位で見ればかなりズレた位置でくっついている事だろう。
が、ヴァンパイアもゾンビも擦り切れないし、干からびないし、何度も修復したはずなのに過去に怪我をした部位に怪我の跡が見られない。
どういうこっちゃ、と試しにわざとロザリーとラキの皮膚を軽く引っ掻いてじっくり経過観察してみて分かった。ゆ~っくりとだが傷が再生していた。いや、再生しているというよりも欠損部位を引き寄せていた。
ゾンビやヴァンパイアの指を切り落とし、1mmほどずらしてくっつけると、じわじわじわじわっとよほど長時間注視していなければ分からない程度の速さで指が動いて、ズレを修正した上でくっつく。新しい細胞を生産して再生するのではなく、欠損した部分を磁石の様に引き寄せて再生する。つまり、ゾンビやヴァンパイアは擦り切れた分の微量の皮膚や、蒸発した水分を再度引き寄せていたのだ。スケルトンの高速再生はこの性質を強化したものなのだ。そう考えれば腑に落ちる。
……この所経過年数に対して判明する魔法法則の量が減っているが、新しく作った温度計とものさしが新しい道を拓いてくれる事に期待しよう。
まずは軽い準備運動。あるいは前置き
2012.2/29追記:この星の大きさと重力は地球と同じと考えてください。どうやって星の大きさを求めたかについてはこのへんを参考に
http://futo-web.com/210.html
水銀式温度計:
水銀溜りの出口には留点と呼ばれる細いくびれが設けられており、水銀の逆流を防いで、温度が下がっても目盛りが下がらないように工夫されている。使用後は本体を振り、慣性力によって目盛り上に上昇した水銀を水銀溜まりに戻してリセットする。
単体の水銀は熱膨張性の良さと、温度に対する膨張係数が線形に近いことから体温計に用いられる。
(Wikipedia)
ロバートが作った水銀式温度計は留点が作られていないので、振らなくても目盛りが勝手に戻ります。留点なんてものがあるなんて作者はググるまで知らなかった。ロバートもそんなものがあるとは知りません。
体温計・温度計に使われる赤い液体は着色したアルコールだそうです。
一話のまとめ:
・300℃まで測れるようになった。
・長さと重さがメートルとグラムになった。
・ヴァンパイアがゾンビをつくると腐るゾンビになる
・ヴァンパイアがヴァンパイアをつくると普通のヴァンパイアになる
・ゾンビがゾンビをつくっても支配権は大元の創造者に帰属する
・ゾンビもヴァンパイアもほんの少しだけ再生能力がある。