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他人同士

 士郎は台所にいる母の真砂子の元へ行った。もちろん優希の発言の真偽を確かめるためだ。

「母さん、ちょっと聞きたい事があるんだけど」

「何よ士郎、お母さん今忙しいのよ」 

 まな板の上には鶏肉が置いてあった。これから調理するのだろう。

「俺と優希の血が繋がってないって本当?」

「! 優希に聞いたのね」

 真砂子は士郎に向き直った。

「そうあの子の本当の両親はもうこの世にはいないの。お父さんが若い頃お世話になった上司さんの娘なのよ」 

「本当に他人なんだ」

 士郎はどうしようもない虚無感を感じた。今まで実の妹と思っていたのに裏切られた気分だった。

「他人のほうが優希は嬉しいかもしれないわよ」

 母の言葉を士郎は心ここにあらずで聞いていた。

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