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ロマン・エイジ  作者: 葉桜藍
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ロマン・エイジⅢ プロローグ

 歴史学者とは、悲観主義者がなるものだと、誰かが言っていた。


 確かに多くの歴史書を見てみると、そこには悲観的な言葉が多く載せられている。


 彼らは過去を見つめ、人々の足跡を辿り、そこで起きた出来事を観察し、検証する。


 ただし、彼らが見つめる出来事とは、人類が犯した過ちや失敗のことを言うのである。


 何故あの国は滅んだのか? 何故あの国は戦争に負けたのか? 何故あの国は衰退したのか? 彼らはその原因を探り、考察し、それを悲観的な言葉で解説するのである。


 そんな彼らが口にする中で、最も悲観的な言葉。


 『歴史は繰り返す』


 その言葉通りならば、人類は何度でも失敗するということなのだ。これほど悲観的な言葉もあるまい。


 しかし、彼らが見つめる過去が悲観的なものならば、それでは彼らが見つめる未来はどう映っているのだろうか?


 彼らの言うとおり、歴史が繰り返されるのならば、彼らが想像する未来とは、悲劇的な世界ということになる。


 しかし、本当にそうだろうか?


 彼らが夢想する未来には、子供が考えるみたいな、素敵な未来はないのだろうか?

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