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92章目 チェックアウト時間
たどたどしい日本語で、ようこそいらっしゃいました、と受付の人が言ってくれると、思わずお辞儀をした。
赤帽さんが来てくれたが、持ってもらう荷物がなかったので、そのまま通り過ぎる形になってしまったのが少し残念だった。
「こちらへどうぞ」
ここは英語だけど、意味は分かった。
ありがとうと日本語で答えつつも、エレベーターで部屋に上がる。
エレベーターの中で、チェックアウト時間についての説明を聞いた。
チェックアウトは、どうやら午前10時ということになっているらしいが、多少遅れたとしても問題はないらしい。
それまでなら自由行動ということらしい。
「じゃあ荷物置いたら1階に降りてもいいですか」
「ああ、いいよ」
沢郎さんらに言ってから、俺らは2人部屋に荷物を放り込んでからさっそく降りた。