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85章目 出発直前
8時数分前に、俺らはホテルの1階にあるロビーへと集まることができた。
「揃いましたね」
デニスさんがすでに会計も諸々済ませていてくれいたようだ。
「では出発しましょう」
デニスさんの案内で、懐かしのバギーと、今は黙っているエリーゼと合流した。
バギーは前にデニスさんが運転する車と連結されていて、そのまま動けるようになっていた。
さらにはデニスさんとの車内電話もある。
「車内電話で話してください。ただ、スクラロースまでは数時間かかるので、途中で休憩を挟むことになります。そこまでは止まらずに行く予定ですので、何かありましたらどうぞ」
デニスさんが説明をしてくれた。