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83章目 寝起き

すっかりと眠ってしまったようで、気づけば午前6時半になっていた。

コンコンコンとノックがなされる。

「起きてますか?」

デニスさんだ。

疲れたのかもしれない。

ただ、頭はしっかりとしているし、横では澤留が寝ている。

二人とも、いつの間にか眠っていたようだ。

「はい、今行きます」

慣れとは恐ろしいもので、こんな移動しては泊っては繰り返しの生活にも、今やすっかりと慣れていた。

しっかりズボンもきていることを確認してから、部屋のドアを開けた。

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