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69章目 朝食
しばらくして、俺らは眠った。
ベッドはふかふかで、思わず起きる時間を忘れてしまうほどだった。
タイマーを付けていたから、どうにか起きれたが、それがなければずっと眠っていただろう。
まるで、薬を盛られていたかのように。
「おはようございます」
ホテルの1階にあるレストランで朝食をとるということで、その店の前で待ち合わせとなっていた。
沢朗さんたちはすでにいて、俺たちが挨拶をするとにこやかに返してくれる。
「おはよう。よく眠れたかい」
「ええ、おかげさまでぐっすりと」
そう返して、レストランへと入る。
中身は、ブッフェスタイルの朝食だった。
基本は卵料理だが、牛乳や白ご飯や、さらには和食のセットもできるようになっていた。