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66章目 透明ドーム
シトルリンの第3段階のドームは、とても透明だった。
「太陽光発電は、別の地域で行っているため、ここのドームでは行っていないのですよ」
太陽光パネルは、どうしても、純粋な透明というわけにはいかない。
今の技術の限界ということだ。
そこで、シトルリンでは、高速道路で連結されている強みを生かし、よそで作られた電力を、ケーブルを使ってこちらに回してもらっているらしい。
これは、郊外施設などで俺らのところでも、ある程度はできている。
だが、ドーム1つ丸々できるようにはなっていない。
「こちらへ」
デニスさんによれば、州の形態をとっているため、ここはシトルリン州というべきらしい。
そして、デニスさんに連れられたのは、政府施設で、ここでおらたちは、指紋、声紋、そして身分証明を出したうえで、ドーム内の通行証を受け取ることができた。