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63章目 高速道路
バギーに乗り込むと、町の中を走る。
フロッピーについては、デニスさんがいない時の方がいいという話になり、エリーゼにもデニスさんにも秘密だ。
そして、ドームの中を走る大通りを抜ける。
「これから、ドーム間高速道路に入ります」
デニスさんが楽しそうに話してくれる。
荷物が増えたせいか、結構狭く感じる。
「これはどこまで続いているんですか」
俺が聞いた。
「所々に休憩所があります。それを挟みつつ、次のドームまでありますよ。地球の暮らしそのままに、連邦制をとっていますので」
はっきり言えば、チームで固まるのが、きっと好きなのだろう。
俺はそういうことだと思った。