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55章目 宿へ

博物館を後にした俺らは、一旦宿へと戻ることにした。

「しかし、都市伝説になっているとは…」

俺はつぶやいた。

「マイコ博士の説明だと、なんだかわからないことばかりだったね」

横を歩いている澤留が俺に答えてきた。

「そうなんだよなぁ。前聞いた話とも食い違っているし……」

俺が言っているのは、いまは別れてしまってどこにいるか知らないライトメイヤーについてだ。

「あの人は当事者だし、エリーゼのちゃんとした名前も知っていた。おかげでエリーゼは一部記憶を取り戻したみたいだし」

俺は澤留に話す。

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