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52章目 スーザンの噂

「それで、昔のスーザンについて知りたいのですってね」

「ええ、よろしくお願いします」

デニスさんが、部屋の隅に山積みにされていたパイプいすを持ってきて、俺たちを座らせてくれた。

車座になるように椅子をセットすると、そこに順々に座って行く。

たまにマイコ博士が英語で話すと、デニスさんが分かりやすい日本語に翻訳してくれていた。

「スーザンは、北米エリアのドームでは、みんな知っているわ。ただ、話してはいけないの。話したら、不幸が訪れるって信じられているから」

きっと嘘だけどね、とマイコ博士はペロッと舌を出して言った。

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