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49章目 一縷の望み
「伝説の三人というのは、このあたりでは聞いたことが無いですね」
「そうですか……」
ここで手詰まりかと思った時、ふと思い出したかのように、デニスさんが教えてくれる。
「スーザンについては、この街の博物館になにかあるかもしれませんね」
「では、博物館へ行ってみましょう。社会博物館ですか?」
沢朗さんが、モニターを初期状態に戻しつつ、デニスさんに話しかける。
「いいえ、北米系統のドームの中で、最大の大きさを誇る総合博物館になります」
それではこちらへ、とデニスさんが促してくれたので、そのまま俺たちは着いていき、図書館を後にした。