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47章目 二人目の伝説
コンピュータを操作すると、蔵書の数々を閲覧することができるようになっていた。
「伝説の三人……というのは無いのか」
沢朗さんが、俺たちのために蔵書の検索をしてくれている。
「何か別の単語になっているとか、別の伝承になっているとかいう感じですかね」
「そういうこともあるな」
俺の言葉に、沢朗さんが同意してくれる。
ただ、思い当たる単語を打ち込み続けて、数分してからやっと1つの単語が引っ掛かった。
「スーザン・フワロ・トリンガー」
伝説の三人に数えられる、スーザンその人の本名だ。