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46章目 図書館
「図書館ですね」
デニスさんに伝えるとすぐに連れて行ってくれた。
公立図書館は、市庁舎から歩いて5分とかからないところにあった。
「こちらになりますね」
そこは写真でしか見たことが無いが、古代ギリシャの神殿のような豪華さがあった。
遠目からみると大理石の様であったが、近づいてよくみると、大理石風のパネルが貼られているだけだった。
少し残念と思いつつも、図書館の中に入っていく。
外の見た目に反し、中はかなり近代的だった。
何百万冊と並んだ壮観な本の群れに圧倒されつつも、開架棚にあまり人はいない。
代わりにコンピュータの前に、何人かが座っていた。
そのうちの一つに俺たちは座ることにした。