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43章目 市庁舎

市庁舎はとてもきれいだ。

写真でしか見たことがないが、看板から考えるに、どうやらボストンをモデルにしたようだ。

「綺麗なところですね」

「ありがとうございます」

俺が言うと、デニスさんが嬉しそうに答える。

本心から褒めらていることが分かっているのだろう。

「この市庁舎は、第3段階が作られた当初からあるのです。おおよそ100年前と言われています」

ちょうどアセスルファムで入植がはじまったころだ。

そのころに、すでに第3段階を作り始めていたようだ。

と言っても、大きな差があるわけではない。

そのため、俺は簡単に流すこととした。

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