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42章目 半地下
それから俺らは第3段階へと入ることになる。
最初に驚いたのは、半地下のような構造になっていることだ。
「半地下になってるんですね」
「ええ、造られた当初、砂嵐が多い地域だったため、こうなったと聞いています」
ドームの上半分は地上に出ているため、暗いということはない。
むしろ春の陽気を感じさせるほどだ。
「これから旅行者登録をしていただきます。これは、北米条約のドーム共通となっていますので、無くさないようにしてください」
デニスさんの話を聞きながら、市庁舎へと入った。