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40章目 アルギニンの説明

次のドームはアルギニンと呼ばれるドームになる。

何箇所か設置されている郊外施設を見ていきながら、アルギニンについてを調べ続ける。

「アルギニンというのは、地球にあったと言われている大国の一つ、北米条約連合が設置したドームなんだ」

説明をしているのは沢朗さんだ。

「超大国ともいわれている、あの国ですか」

俺が聞く。

「そうそう。ほかに、日本皇国と欧州連盟があるね。まあ、欧州連盟は欧亜連邦とどっちかといわれるけど」

たしか、歴史の時間で習ったことがある。

第4次世界大戦が起こりそうになった時、列強と呼ばれた4つの国、北米条約連合、日本皇国、欧州連盟、それとロシアがいた。

ロシアは後に完全な連邦制へと移行して、その国土そのままに欧亜連邦となった。

当時あった国際連合は、事実上この4つの国によって成り立っていたと。


沢朗さんの話を簡単にまとめると、こんな感じになる。

宇宙競争が一段と激しさを増す中、列強だけがそれを続ける能力をもちつづけた。

地球の衛星である月の開発がひと段落した次の目標がこの星、火星だった。

まず最初に、北米条約が第1段階を作り、次に日本皇国が降り立った。

欧州連盟と欧亜連邦は共同して火星へとやってきた。

伝説の三人は、歴史によればそれぞれ一つの国にバラバラにやってきたということなのだが、当人らの話は食い違っていた。

それは置いといて、とにかく、それからは第1段階、第2段階と建設は進み、第3段階へと至ることになった。

主要言語はドーム毎に違っていて、北米条約が設置したドームは英語、日本皇国が設置したドームは日本語、欧州連盟と欧亜連邦が設置したドームは、英語かロシア語になっている。

これから向かうアルギニンは、そのうち北米条約連合が設置したドームであり、言語が変わる。

「それは困ったなぁ……」

俺はつぶやいた。

「どうしてだい」

「だって外国語は苦手だからです」

沢朗さんは笑っていた。

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