34/137
34章目 図書館
行政院長は、それからもいろいろと聞き続け、俺たちが開放されたのはしっかり1時間は回っていた。
それから俺たちは、図書館にいた。
このドームをはじめとする、一通りの歴史を確認しておきたかったからだ。
蔵書数は100万を誇ると言う、このドーム最大の公立図書館である。
こうなると、何かしらの資料はあるだろう。
「伝説の3人についてですか?」
司書さんが聞き返す。
「ええ、お願いします」
そして本を何冊も借りる。
ただ、見つけたいのはただ一つ。
彼らがここに派遣された目的を知るためだ。