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135章目 実験室
次目が覚めると、また世界が続いていた。
「おはよう、御寝坊さん」
「……世界は終わっちゃいないんだな」
俺は覗き込んできていた澤留へと答える。
「そうだよ、まだまだ私たちの旅は続いていけるんだよ」
ここがどこか、なんていうことは言うまでもないだろう。
だが、研究室の一角を思わせる、無機質で白い壁、天井までも白く、どこまでも続いているかのような錯覚に陥いる。
それでも、まだ、世界が続いているという証左に、俺は今、生きているという実感とともに澤留とともにいた。
「起きたようだな」
見知らぬ声が、部屋へと入ってくる。
その人の後ろから2人、黙ってついてきていた。
「KLSの三人組ですね」
俺は彼らに話した。