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124章目 拒否

「アナムネーシス、再起動せよ。エルゴシステム、全域を再セットアップ。第3バックアップからリブート。プログラム、アルファ、始動」

「……拒否しますっ」

少し間が開いてからのエリーゼからの回答は、3人を、そして俺たちも驚かした。

「どうしたアナムネーシス。なぜ俺らの言うことを聞かない」

「あなた方は間違っていると、私は思うからです」

「お前は人ではない、ただのロボットだ」

ライトメイヤーは余裕を少しずつなくしている。

「分からないのですか。あなた方は私を作る際に単なるロボット以上の機能を持たせた。それはつまり、私が自立し、成長し、そのうえでこのプログラムを走らせることが、本当に人類全体のために、火星全域を守るためになると考えたからではないのですか。違いますか」

エリーゼの突然の反抗は、計画を大きく狂わせることになる。

それは俺にも澤留にも理解できた。

だからこそ、ライトメイヤーたちはそれを許すことはできなかった。

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