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121章目 取り押さえ

「エリーゼっ、起きるんだ!」

俺が叫ぶ。

彼女に声が届くかどうかは知らないが、それでもわずかな望みに賭けるつもりだ。

「起きてっ」

近づけない俺と澤留が、かわるがわる声を上げて、エリーゼへと呼びかける。

「こいつらを黙らせろ」

ライトメイヤーが静かに命ずると、どこからかさるぐつわが飛び出てくる。

こういう侵入者用の、非殺傷兵器がそこかしこに隠されているのだろう。

公楽とスーザンが後ろから俺らを取り押さえ、地面へと寝かせる。

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