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115章目 到着
「さあ、ついたよ」
やっと俺らが住んでいるドームに帰ってきたのは翌日になってからだった。
「なんだか、すごく長い間旅に出てた気がするね」
澤留が俺に話しかけてくる。
半分くらいは眠っていたり、あとは自動走行していたりするので、体感時間というのは、意外と短いものだった。
「では、ここで。この1か月、ありがとうございました」
「ああ、こっちもいろいろと舞われてよかったよ」
仕事も兼ねていたらしく、沢郎さんらは笑顔で俺たちを、自宅の前まで送ってくれた。
あとは宿題のレポートをまとめて、と思ったとき、何かの放送が聞こえた。