表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
103/137

103章目 ドア

階段は、思った以上に深く、時間の感覚もなくなるほどに降り続ける羽目になった。

どんどん降り続け、しかしようやく終点へたどり着いた。

「ドア、だね」

「そうだな」

少し休憩をいれようかと思い、ドサッと俺は床に座る。

「少し休憩だ」

俺はドアを左肩に就けるようにして体を支えさせる。

澤留は俺の目の前でペタンコ座りをしていた。

「しかし、このドア、どうやって開くんだ」

ドアだという認識はできる。

しかし、取っ手も穴も、手を掛けられそうなところは何一つない。

ただ小さな、博物館で見たイヤホンジャックのようなものだけが1つあるだけだ。

「……これってさ」

俺が澤留に目配せをする。

「……多分、考えていることは同じだよ」

俺らは同時に、一緒に降りてきたエリーゼを見た。

「エリーゼ、すまないけどこの扉を開けてくれないか」

ドアに近づき、それからそのジャックへと腕のような触手のようなものをのばす。

それがわずかに形を変えたように見え、直後にジャック全体を包み込んだ。

途端、カチと音が鳴り、ドアは中心から左右に開いた。

「どうやら正解だったようだな」

俺は休憩を切り上げ、澤留とエリーゼと一緒にドアの向こうへと足を踏み入れた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ