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16.お泊まりオフコラボ:若者たちの衝撃

ホラー実況で取り乱した咲良を心配したひなた あおいが、勇気を出してメッセージを送ったことがきっかけだった。


『咲良さん、もしよければ私の家でお泊まり会しませんか? 前のお礼もしたいですし、ホラーの怖さもみんなでいれば吹き飛びますよ!』


咲子は、スマホの画面を見ながらふわりと微笑んだ。


(あら、現代の若者のお城に招待されるなんて、光栄だわ。VTuberの「咲良」として会うのですもの、アバターと姿は同じですし、今の技術なら『本人が動かしている』と思われても不思議ではないわね。それに、今の若い方がどんな生活をしているのか、この目で見ておくのも勉強だわ)


咲子は99年の経験からくる豪胆さで、あっさりと「伺うわね」と返信した。


あおい宅への訪問


当日、あおいの住む都内のワンルームマンション。緊張でガチガチになったあおいと、同じく誘われた個人勢3名が玄関前で待機していた。


「本当、信じられない……。あの咲良さんが、こんな普通の賃貸に来てくれるなんて」


そこへ、軽やかな足音と共に一人の少女が現れた。


画面の中で見ていた「咲良」そのものの姿をした、透き通るような肌の美少女。


それでいて、手に持っているのは老舗百貨店の大きな紙袋だ。


「皆様、お待たせいたしました。あおいちゃん、招待してくれてありがとうね。これ、ほんの手土産。皆様で召し上がって」


参加者の反応

あおい:「え……!? 画面から抜け出してきた!? ていうか、実物の方が数倍可愛いってどういうこと!?」


ミコ:「美少女すぎるのに、手土産が『高級虎屋の羊羹』と『銀座の西光亭』……渋い、渋すぎる」


サクラ:「声はあの落ち着いたトーンなのに、姿が完全にJK。脳がバグる……」


「さあ、立ち話もなんですし、中へ入りましょうか。あおいちゃんのお部屋、楽しみだわ」


狭い部屋でのカオスな配信


あおいの生活感溢れる部屋に、5人のVTuberが肩を寄せ合って座り、オフコラボ配信が始まった。


「皆様、こんばんは。今日はあおいちゃんのお家にお邪魔しています。あら、この『クッション』というものは、とても座り心地が良いのね」


視聴者コメント

「ええええ!? 咲良ちゃん、あおい宅に降臨!?」

「あの豪邸(予想)に住んでそうな咲良ちゃんが、ワンルームにw」

「あおいちゃんの部屋の『生活感』と、咲良ちゃんの『高級感』が混ざり合っててカオス」


配信中、あおいが買ってきたピザやコーラが並ぶ。咲良は興味深そうにそれらを眺めていた。


「これが『デリバリーピザ』というものなのね。とても香ばしくて、効率的。あおいちゃん、一口いただいてもいいかしら?」


咲良がピザを一切れ持ち、上品に口に運ぶ。その所作一つとっても、どこか貴族のような気品が溢れ出ていた。


世代を超えた交流と「正体」への確信


深夜、配信が盛り上がる中で、あおいがふと尋ねた。


「咲良さん、こんな普通の部屋に来て、ガッカリしませんでしたか?」


咲良はあおいの部屋に飾られた、夢を追いかけるための機材や、ファンからもらった手紙を優しく見つめた。


「何を言っているの。ここは、あなたが一生懸命に自分の言葉を世界に届けようとしている、**『戦場』であり『聖域』**だわ。広さなんて関係ない。あなたがここで積み重ねてきた努力が、部屋の隅々に宿っていて、私はとても居心地が良いわよ」


その時、咲良は無意識に、隣に座るあおいの頭を優しく撫でた。


その手の温もり、そしてすべてを包み込むような包容力。あおいたちは、その瞬間に悟った。


(この人は、18歳なんて枠に収まる人じゃない。かといって、ただの配信者でもない。私たちの孤独を、誰よりも理解してくれる、深い魂の持ち主だ)


視聴者コメント

「あおいちゃん、ガチ泣きしてる?」

「咲良ちゃんの言葉、全個人勢に刺さるだろこれ」

「ワンルームマンションが、一瞬で人生相談室になった」

「VTuberのガワを被った、現代の観音様か何かか?」


配信終了後

配信を終え、狭い部屋に布団を並べて雑魚寝をする少女たち。


咲良はあおいから借りたキャラクターもののパジャマ(あおいが必死に用意した新品)を着て、楽しそうに天井を見つめていた。


「咲良さん、本当にありがとうございました……。私、もっと頑張ります」(あおい)


「ええ、無理は禁物だけれど、あなたの情熱は本物よ。さあ、明日は私が朝食に、特製の出汁巻き卵を作ってあげるわね。あおいちゃんの冷蔵庫、少しお借りするわ」


少女たちが寝静まった後、咲良は隣で寝息を立てるあおいの寝顔を見ながら、独りごちた。


「正体バレ……。ふふ、彼女たちの澄んだ目を見ればわかるわ。彼女たちは、私が何者かなんて、もうどうでもいいと思っている。ただ、**『今、ここにいる咲良』**を愛してくれているのね」


咲子の楽観視は、半分は正解だった。

若者たちは、正体を見破ったのではない。その圧倒的な**「精神的熟成」**に、魂ごと魅了されてしまったのだ。


翌朝、あおいが投稿した「咲良さんにサイン書いてもらっちゃった!」と嬉しそうに投稿した写真は、10万いいねを超える伝説の投稿となる。

【作者からお願いがあります】

少しでも、

「面白い!」

「続きが気になる!」

「更新がんばれ、応援してる!」

と思っていただけましたら、

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【★★★★★】にしてくださると嬉しいです!

皆様の応援が、作品を書く最高の原動力になります!

なにとぞ、ご協力お願いします!最終話までのプロットは完成済。

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