変態としての救い
変わり続けることは、ときに疲れる。
壊れ、揺れ、漂いながら生きるのは、決して楽ではない。
でも、それこそが人間の真実だ。
変化しない人間など、存在しないのだから。
私たちは、変態であることを恥じる必要はない。
皮膚の下で、心の奥で、
知らぬ間に変わり続ける自分を受け入れること――
それが、生きることの救いなのだ。
孤独も、欲望も、壊れることも、創造することも。
すべては私たちを新しい形に導く
優しい波のようなもの。
怖くても、痛くても、
その波の中に身を委ねれば、
人は少しずつ自由になれる。
変態とは、ただの変化ではない。
それは、自分を壊し、再構築し、
世界の中で新しい自分を見つける勇気だ。
傷つきながらも歩き続ける力、
不完全なまま生きる誇り。
それらすべてが、人間の救いそのものだ。
だから、今日も少しだけ、
自分を許していい。
変わることを恐れず、壊れることを恥じず、
漂いながらも歩き続けること。
それこそが、私たちの人間らしさであり、
変態としての美しさなのだから。
人間=変態。
その事実を抱きしめて、
私たちはまた、新しい自分として明日を迎える。




