第6話 悪友の基準ってなんだろう
実家に帰って昔のことを色々思い出したので、そろそろなんで俺が地球っていう惑星に来たのかを書いておこうと思う。これにはある友達の怪獣が関係してるんだ。友達、だったかな。
俺は地元の惑星でいつものようにゴロゴロしてたんだけど、ある日声を掛けられたんだ。声の主の名前はパロ。隣の惑星に住んでる怪獣で、俺たちよりもずっとスリムな種族だった。例えていうなら人間をそのままでかくした感じかな。
俺とパロの住んでる惑星は過疎地域なので、小学校の授業とかを一緒に受けることが多かった。だから自然と仲良くなれたんだ。
パロは頭が良くて、いつも成績トップで大人に褒められてたよ。ちょっと嫌味とかいうタイプだったけど、俺は案外気にならなかったから仲良くしてた。
そんなパロが久しぶりに来たんだ。俺は嬉しかった。2人で色々話した後、パロが急に口をつぐんだ。これはパロが何か言いたいことがあるときに無意識にしてしまうサインだと、俺は知っていた。
「どうした?」
俺が問いかけるとパロはこっちを見て、重たい口を開いた。
「俺さ、地球って星を侵略しようと思ってるんだ」
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