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第41話 派閥
俺はそわそわしながらパロの帰りを待っていた。日が落ちかけたころ、パロは1人で帰ってきた。
「ただいまー」
「おかえり、どうだった?」
「……ちゃんと話してくれたよ」
パロの表情が曇る。よほどの事情があったのだろうか。俺は生唾を飲んで、彼の次の発言を待った。
「お饅頭がさ」
「……は?」
「彼、すごい粒あん派だったんだ。俺は地球に来てずっとこしあん派だったのに」
そう言うとパロはソファに寝っ転がってしまった。俺は理解が追い付かなかった。
「それだけ……?」
「それだけとはなんだ! お前饅頭食ったことないんだろ、今度奢ってやるから食え」
パロの沸点が分からない。いや、それよりももっと大事なことあったろ!
「そいつの事情とか聞いてねぇのかよ?」
「聞いてない」
「名前は?」
「聞いてない」
こいつまじで……パロはもうあいつには会いたくないらしい。俺は開いた口がふさがらなかった。
まぁこれも、自分で解決しろってことか……俺は腹いせにパロの家にあった食料をすべて食い尽くして、縄張りに戻った。ちなみに、俺は粒あんの方が旨く感じた。
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