第4話 たまには実家に帰ろう①
今日は久々に地球から離れて故郷の星に戻った。懐かしいなぁ…。公園を見て、ヤンチャしてた小さい頃の自分が思い起こされる。
「あれ? ジャックじゃん!」
物思いにふけていると、後ろから急に話しかけられた。あ、そうそう俺の名前はジャックって言うんだ、かっこいいだろ。自慢するやつって誰も褒めてくれないから自慢するんだよ。能動的に自己肯定感高めていこうとするの偉いだろ。
そんなことはさておき、話しかけてきたのは幼なじみのエリザベス。そう、何を隠そう俺の初恋相手でもある。隣にいたのは…
「おす!久しぶりだなジャック!」
もう一人の幼なじみ、名前は…しらねーよバーカ。なにお前ら付き合ったなら言えや。手つながれてるとさすがに凹むわ。エリザベスもクーロンもそんな素振りなかったんだけどなぁ。
幼なじみ同士が付き合ったら嬉しいなんて嘘だね。俺は絶望してるのに笑顔でいなきゃいけないっていう生き地獄を味わってるよ。男女の友情の成立については...ノーコメントで。
俺たち3人一生友達だよな!という言葉の信憑性が無くなったところで、もっと話そうと言う2人となんとか分かれて俺は実家へ向かった。
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