表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
33/33

第33話 Vtuberとしての成功

「おはこんばんちは! 今日も元気に配信やってくよー!」


 あれから2週間、俺は瞬く間にVtuberランキングを駆け上がった。トップランカーと肩を並べるとまでは行かないが、それでも名が知れ渡ってきた。


 成功の要因は2つだ。1つはひぬ婆さんの完璧とも言える戦略。もう1つはそれについていこうとした俺の努力だ。


 ひぬ婆さんのノートには事細かに今後の進め方が書かれていた。元々やろうとしていたので自身の強みも把握していたことは知っていたが、何よりも驚いたのは俺の強みも分析してくれていたことだ。ノートの最後に、ひぬから俺に対するメッセージが書かれていた。


『もし私に何かあったときは、このノートを読んでくれ。それでお前さんがやりたくなった暁には、ぶいちゅーばーデビューをしてくれると嬉しい』


 その言葉通り、俺がVtuberをするときのアドバイスも丁寧に書かれていた。俺とひぬでは性別も年齢も違う。そのため、異なるアプローチ方法を場合分けして考えていたんだ。


「今日はこのゲーム攻略していくよー!」


 俺はVtuberとして成功を収めていく中で、いつもひぬの面影を思い浮かべていた。もしかしたら天国にも届くかもな…怪獣だったころにはなかった天国の概念も、人間になって皆と出会ったから生まれたものだ。


「ありがとう…」


『何か言ったー?』

『ありがとうって言ってなかった?』

『誰にだろう』


 チャットの反応にも気づかないほど、つい感謝を口にしてしまったこともある。俺は今日もパソコンを開き、ヘッドフォンを手に取る。


お読みいただきありがとうございます! ひぬにも届く想いへ...次回、怪獣インターン編完結!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ