第14話 未来の三千里より今の一歩
日に日に成長していくポエを見て、俺は考えていた。地球に来て俺の視野は広がったと思う。ただ、その視野があっても見えないものはある。そのに価値があるんだろうな。
(見えないもの、見えないもの…)
俺は目を瞑って自分に必要なものを考えようとした。
寝てた。いやちょっと待ってくれまだ見放すな。ポエの夜鳴きであんまり寝られてなかったんだよ。誤字じゃない本当に夜鳴きだ。
もう目も覚めたのでちゃんと考える。俺が怪獣に生まれた意味はなんだろうか。何を果たすべく産み落とされたのだろうか。答えはない。自分で見つける必要がある。
ってカッコいいこと言ったけど全然決まらんかったわ。
ここは1つ、直近の目標を立ててみよう。ポエを無事に育て上げること。まぁこれはお礼のためだが。
後は火を噴く練習したいな。小さい頃に俺だけ噴けなくて諦めたんだ。あのときは他の人に合わせることもないやって自分を納得させてたけど、自分がやりたいと思ったからやるのは全然アリだと思う。
ためしに噴いてみる。
「ボォッ!!」
失敗したけど前よりはうまくいった。
ほら、人間でも昔できなかったものが大人になって若干うまくなることあるだろ?わかんねぇやつは今すぐ縄跳びやってこい。
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