第13話 As Poe grows up
ポエを預かって、半強制的にだが、1か月が経った。親があれだけ話せるんだからポエも話せるようになるのかと思ったけど、全く変化はない。
「ポエ!」
ほらね。むしろ俺のリスニング力が上がった。これは構ってくれの合図だ。多分赤ちゃん育ててる人ってこういう風に慣れていくんだろうな。
1か月たって、気持ち大きくなったような気がする。後、好き嫌いも分かってきた。そもそも地球のものが食べられるのか心配だったけど、問題ないみたいだった。魚が好きで、葉っぱは嫌い。
え?なんでお前は食えるのかって?俺は好き嫌いないからな。どの星のものでもある程度食えるよ。石とかは無理だけどね。
「ポエ、ポエ!」
分かったよ、あやすからちょっと待ってな。まぁそんなこんなで比較的順調だ。
てか5日後に迎えに来るって言ってたのに1か月経ってるってどういうことよ。あっちはテレパシー使えるけど、俺はそんな能力ないから連絡も出来ないし。相手に一方的に連絡先知られてるってちょっと嫌だよな。
まぁあんだけ心配してたんだし、さすがに見捨てる事は無いだろうからもう少し待ってみるよ。
俺はポエをあやしながら葉っぱをつまんで、物思いにふけっていた。俺は将来どうなるんだろう。今は地球で悠々自適に暮らしてるけど、ゴールはない。目の前でどんどん成長していくポエを見て考える。
俺は何がしたいのか。もしくは何もしたくないのか。
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