第10話 なんか知らん奴いる
俺はパロと分かれた後、結局地球に向かった。
もちろん攻撃されたが、地球の人々はパロに対抗するために体力を使い果たしていたので特に痛くもなかった。そして今に至る。
敵意がないと分かればそこまで攻撃されることもなくなったので、案外快適だ。うっかりビルを踏んじゃったときとかは怒られるけど。まぁそこは多めに見てくれ。森の中でアリを踏まずに歩くのが難しいのと同じさ。
とにもかくにも、地球を気に入った俺はここを本拠地にすることにした。侵略は柄に合わないから、自由に生きるよ。
そうそう、実家から帰ってからさ、驚いたことがあったんだ。まさかの俺がいない間に他の怪獣が地球に来てたんだよ。
その怪獣も害がないからか、地球人には放置されてた。じゃあ良いじゃないかって?馬鹿か。大問題だよ。キャラ被るだろうが!
しかもなんか可愛いからってもてはやされてるし。俺のときグッズなんか作ってくれなかっただろ!そんな文句を言いに、俺はその怪獣の元へ向かった。
「お前誰だよ、俺の縄張りの星に来るなんて良い度胸じゃねぇか」
舐められるといけないので強気に出た。どうだ、怖がれ。
「ポエ?」
ここで一つの問題が発生した。相手の言葉がわかんねぇ。
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