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「うさぎー!居るよね、入るよー!」
勝手に家に入って来たこいつはワシの下僕、入間薫(いるま、かおる)
ワシはこの部屋から出ないので金を払って幼馴染のカオルに飯を作らせてる。
ちなみにワシの名ラビちゃんは芸名で佐藤凪(さとう、なぎ)子供の時からサト、ウナギとからかわれたが言った奴はボッコボコにして「うさぎちゃんと言え!」と脅していった。
「ドアを開けるよー!」
「ぁっ!だめだょ〜」
「うさぎ!部屋くさい!換気してる?今日は天気もいいから布団も干すよ!」
「ぃぃから、ごはんぉねがぃ」
「ほら、邪魔!ここに座ってて!掃除機もかけちゃうからね!」
いくらカオルが女顔をしてても男の腕力には勝てない、ワシはナスがママに場所を移動される。
下僕のくせにナマイキな奴だ。
まー働いてくれるなら、お金は払おう。
うちはホワイト企業を目指すのだ。
「換気の為にしばらく窓は開けとくよ、昼は焼きそばでいい?夜はカレーを作ってあるからタッパから出してチンするんだよ」
「みずほしぃ、これかぃものリスト」
「今ならおじさんもおばさんも居ないから自分で台所に行って飲み物を取ってきなよ、ついでに風呂に入ったら?なんか小便くさいよ?」
「はぃってくる、とぃれもぃく」
レディに向かってくさいとは何じゃ!本当に失礼な下僕だ。
確かに親が居る時は部屋から出れないから漏らす事もあるけど……
「ふろでた」
「もう!髪くらい乾かしな!Tシャツがベチャベチャじゃん!ほら、座って!ドライヤーかけるよ」
「うさぎは可愛いし髪もキレイなんだから少しくらい容姿を気にすればいいのに」
ゲイのカオルに可愛いって言われてもな〜
まー男性が居たら多分、失神しちゃうけどな。
そーだ、飯だ!飯!
焼きそばうめー!
「はい、これうさぎ宛の荷物ね、これからメモの買い物してくるよ。何か食べたい物があるならついでに買ってくるけど?」
「ぁまぃものがたべたぃ」
「はいよ、行ってくるねー!」