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15.仲間の危機に呑気にカードゲームしてる男ども。

 わたしは洞窟の中に連れてこられ牢のようなところに放り込まれた。ともかく死んだフリは終了だ。私はのっそりと起き上がる。

「うわああああああ!」

「きゃああああああ!」

泥々血まみれの死体がいきなり動き出したので同じ牢に入れられていたのか隅っこで息を潜めていた二人の女が悲鳴をあげる。


「ひょっとしてあなたたち、最近村から攫われた二人ね?」私は尋ねる。

「え?いや、それより怪我…」

「安心してね。私がきたからには二人とも助けるからね!」私は二人を勇気づける。

「だから!明らかに致命傷ですけど大丈夫なんですか!」少女が本気で心配そうに尋ねる。

「あっ、うん。だからまず脱出計画を考えて…」

「うん。じゃないんですよ!大丈夫なんですか?!」少女がムキになりながら言う。

「うん大丈夫。でも、この牢結構頑丈だから簡単には…」

「反応が薄いっ!」少女は叫んだ。


「私こう見えてタフだから大丈夫大丈夫。二人は大丈夫なの?」

「まあ、無事ならいいんですけど…私たちは、村が襲撃された時に逃げ遅れて捕まりました。それからここに閉じ込められているんです。」少女より年上の子が丁寧に説明する。

「それは大変。怪我はなかった?」私は尋ねる。

「あ、あなたよりは大丈夫ですよ。」彼女はほぼ死者みたいな私の姿を見て困ったように答える。


「でも、まだ殺されてないなんて妙ね。なんで生かされてるのかしら?」私は不思議に思う。

「わかりません。私の知り合いでも、ゴブリンたちの襲撃された人はすぐ殺されました。でも私たちはこうして生かされている。なんなら食事も与えられています。まずいですけど。」彼女は不思議そうに言う。

「うーん…」3人は考え込んだ。


・・・・・・・


「どうだ!死ねマグネス!」

「はい。カウンター!ドロー。」

「ええ!いつの間に?」

「ふふふ、長年やってたからな。これくらい朝飯前だ。」

「くそっ!古代プロゲーマーめ!」

「人数差がなくなったのはまずいですね。ですが、こっちも負けてないですよ?」

「なに?」

「こっそり揃えてたんですよ!黄金煌龍は貰いますよ!」

「まずい!私の黄金煌龍が!」

「後悔したって遅いですからね!」

「行けレオン!やれ!」

「くらえ!メテオストライク!」

「うおおおおおおお!!!!!負けた!!!!」


「ちょっと男子!!!イリーナさんから合図来たから行くよ!って言ってるでしょ!」ソフィーは竜太郎の頭を引っ叩きながら怒鳴る。

男性3人は静かに棺桶の上のカードゲームセットを片付け始める。

「もう合図が来たか。もう1ゲーム行きたかったな。」マグネスが口惜しそうに言う。

「そうですね。まあ、イリーナさんなのであともう1ゲームならギリ許してくれそうな…」レオンが言いかけたところでソフィーは竜太郎の頭をポカポカ叩きなながら早く行くぞと催促する。

「俺の頭は木魚じゃねえんだぞ…」竜太郎は不満そうに言う。

「え?留太郎さんの国では魚を叩くんですか?」レオンが驚く。

「変な国だな!」マグネスも便乗する。

「いや、そうじゃねえよ。まあカツオのたたきとかあるけど…っていうか変な国なのはお前らも変わらねえだろ!」

「すいません。少し言ってることが…」

「ああん?中級冒険者だからって調子乗ってんのか?」

「だが、ここで一番偉いのはレオンだ。法は守らねば…我が王もおっしゃっていた。」


「はいはい!あとでゆっくりやってください!もー行きますよ!」ソフィーは3人を押しながら山へ入って行った。


教えて、マグネス先生!


Q.新入生です。今絶賛五月病で学校に行きたくありません。どうすればいいですか?


A.大事なのは慣れだ。私も最初軍人になった時ずっと辞めたいと思っていたが、なんだかんだ人間は環境に適応できるものだ。限度はあるがな。それで、これは我が王の受け売りなのだが、あっ、そうだ。その前にまず事前情報として我が王は多趣味で多才で寛大で偉大な人物だったのだが…あれ?もう終わり?もうちょっと話


おわり

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