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12.新しい必殺技を考えよう!

「リュウ?もう怪我は大丈夫?」ソフィーが尋ねる。

「ああ、まだ痛むが問題ない。」竜太郎はまだ痣が残った顔を撫でる。

「よかった。殴られた次の日は顔のサイズ三倍くらいになってたからね。」ソフィーは愉快そうに笑う。

「笑い事じゃなかったんだよ本当。」竜太郎はため息をつく。


「でさ。ちょっといいかな?」竜太郎はソフィーを呼び止める。

「なに?」ソフィーは首を傾げる。

「俺の47の必殺技。あれ実は47個もないんだ。」竜太郎は真面目そうに言う。

「知ってます。」ソフィーはすんとする。

「知ってたの?」竜太郎は意外そうな顔をする。

「はい。だって、一極集中蟻地獄天空楼オーバーロード・ヘルスカイツリー以降の技見たことないですし。」ソフィーの言葉に竜太郎は目をそらす。


「うん、まあ。それはそれとして、今日呼んだのは他でもない。新しい必殺技を考えて残りを埋めたいんだ。あと、他の技の強化だ。」

「まあ、確かに。47の必殺技があると言っておいて47個ないのは詐欺だもんね。」ソフィーは納得する。

「別に嘘じゃない。将来的には47個考えるつもりだから嘘じゃない。」

「一人で時間軸を超越しても誰もついてこれないよ?」

「ともかく、詐欺にならないために必殺技の考案プラス改善を行いたいんだ。」竜太郎はソフィーの目をみる。

「うん。リュウのためなら私なんでも力になるからね!」ソフィーは頑張ろうという顔をした。




「まず、宮城だ。」

「あ〜、あれね。」

「牛タンが降ってきて相手に当たる必殺技だ。」

「必殺できてなくないですか?」

「気を引くことには仕える。あと、必中効果がついているから絶対に命中する。」

「微妙すぎる…」ソフィーは頭を抱える。

「これをなんとかしたいんだ。」竜太郎は腕を組む。

「火を通して落とすとか?」ソフィーが手を叩く。

「利敵行為っていうんだよそれ。」竜太郎は呆れた。


「そもそも、なんで牛の舌なんですか?」ソフィーは尋ねる。

「宮城のものがそれ以外思いつかなかった。」

「宮城の人怒りますよ?」ソフィーが苦笑いする。

「なあ、ソフィー。宮城といえばなんだ?」

「知らないですよ!」


「宮城宮城…仙台…そうだ!伊達政宗だ!独眼竜伊達政宗だ!だよなソフィー?」

「だから知らないですよ!」

「そういう武将がいたんだよ。これを技に落とし込むとすると…発生の早い刺突で相手の片目を破壊する。とかどうだ?」竜太郎はドヤ顔する。

「それなら両目いきましょうよまどろっこしい!」ソフィーは文句を言う。

「でも、両目やっちゃうと独眼竜関係なくなるからな。」竜太郎は難しそうに言う。

(ぶっちゃけそここだわる必要あるかな?)ソフィーは考えた。


「でも、牛タンがなくなっちゃうのは寂しいな。戦いの後あれ焼いて食べるの好きだったのに。」ソフィーが困ったように言う。

それを聞いた竜太郎はしばらく考え込む。

「なら、牛タンで相手の片目を潰すのはどうだろう?」

「そんな牛タン食べたくない!」ソフィーは頭を抱える。

「わがままだな。」


「宮城は今のままでいいと思うよ?」ソフィーがニコリとする。

「そうかな。じゃあ、今回は変えないでおこう。」竜太郎は優しい笑顔で頷く。この一連のやりとりはすでに3回目だ。

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