11.狂宴・ブラッディバースデー
「それにしても、憧れの天才冒険者が赤ちゃんプレイしてたなんて…」レオンは悲しそうに言う。
「いいじゃない。個人の趣味だし。」私は慰める。
「流石に引いちゃったんですよね。でも、あの強さは同じ剣士として憧れですし。でも、赤ちゃんプレイしてるし…」
「まあ、人それぞれ趣味はあるから。ね?」
「幻滅しましたよ。あっ!僕も赤ちゃんプレイをすれば共感できる?」
「他所でやってね!」
「イリーn…」
「やらないからね!女装でもしてた方がマシよ!」
「女装?いきなり何言ってるんですか?」レオンは困惑する。
「お前がこの前言ってたんだよっ!」
「まあ、冗談はさておき。」レオンが真顔に戻る。一体どこからが冗談だったのだろう。
「なんか来てますよ。」レオンはそう言って綺麗な封筒を私に渡す。
「なんだろう。金返せってやつかな?」私は封筒を受け取る。
「え?イリーナさん借金してたんですか?」
「手紙の内容は…」
「なんで無視するんですか?!」
「これエレノアからね。」私は中身を見ながら言う。
「エレノアさんが?なんの目的で?」レオンが不思議そうに言う。
「エレノアの誕生パーティーがあるらしいわ。友人として出席してくれないかってさ。」
「行ってみたいですね。上流階級の晩餐会なんて行ったことないですけど。」
「私もないわ。」
「晩飯代が浮くかもって顔してますね。」レオンが私の顔をみてニヤニヤしながら言う。
「そんな浅ましいことは考えてないよ。」私は口を尖らせる。
「じゃあ行かないんですか?」
「行く!」
「でも、どうやって行くんですか?」レオンが不思議そうに尋ねる。
「そうね。会場の場所も書いてないしこれじゃあどうしようもないわね。」
二人で困っていると、不安そうな、マグネスが部屋に入ってくる。
「なあ、家の前に不審な馬車が停まっているのだが?」
「「それだ!!」」私たち二人は声を揃えて言った。




