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9.考古学ってロマンがあるよね。

 突然だが、先日レオンが怪我をした。

この前久々にダンジョンに潜ろうという話になってダンジョンの階段を降り始めたのだが、マグネスの担いでいた棺桶がレオンに当たり、バランスを崩したレオンが足を踏み外し二、三段滑落。足を捻挫した。

そのままレオンを担いで治療所に連れて行った。この間約5分。

迷宮探索RTAを見事達成したわけだが、それはそれとしてマグネスは申し訳なさそうだった。

「あぁ…私のせいだ。私のせいでレオンが怪我を。」マグネスが頭を抱える。

「まあ、誰が悪いかって話になるとどう考えてもマグネスが悪いけど、そうやってても何も変わらないわ。」私はマグネスを慰める。

「イリーナ、お前も怪我はなかったか?」マグネスが不安そうに言う。

「ええ。大丈夫。」

「本当か?足を滑らせて転んだレオンに手を差し伸べようとして足を滑らせ盛大に一番下まで転げ落ちてたが?」

「なんで言うの?恥ずかしいから読者に黙ってたのに。」私はムッとする。

「すまない…」

「大丈夫よ。」


「それで、今日は何をするんだ?」マグネスが尋ねる。

「うーん、レオンがいないのにダンジョンに潜るのは経験値に差が出るからダメね。なんか楽そうなのないのかな?」私は依頼掲示板を眺める。

「レオンにお詫びの品を買うべきだろうか。」マグネスは首を傾げる。

「ん?それならこれとかどう?」私はまた面白い依頼を見せる。


・・・・・・・・・・・・・・・・


「どうもどうも!こんにちは。来ていただいて光栄です。私は王立大学のジュリーマン教授です。今回は我々の発掘作業を手伝っていただけると聞いて本当にありがとうございます!」教授はぺこぺこする。

「それで、何をすればいいの?」私は尋ねる。

「まず、発掘のお手伝いと、発掘中に襲われた際の対応ですね。」教授は申し訳なさそうに言う。

「はい、わかった。」

「承知した。」私とマグネスは即答する。


・・・・・・・・・・・・・・


「ここを掘ればいいのね。」私は教授に言われたとおり地面を掘る。

「そうです。この辺りを掘って、何か変わったものが出てきたら教えてください。」教授は言う。

「それにしても、なんでこんなところを掘るの?」私は教授に尋ねる。

「いい質問ですね。」教授は嬉しそうに言う。

「このあたりにはかつてある街があったと言われているのです。具体的には現在この辺りにあるウェイン王国のものに似た文化を持った国がここにあったのです。特に、現在発見されている古文書からは、信仰されている神や言語などの類似点が多くて、我々の間では先ウェイン文化と呼ばれているのですが、ここにはさらに古い街の痕跡がある可能性があって…


「要はこの下に街が埋まっているから掘り起こして調べたいってこと?」

「そうですそうです!わかっていただけて嬉しい。」

「まあ、私もダンジョン探索してる身だからわかるわ。ロマンがあるわよね。そういうの。」

「わかっていただけますか?いやいや。本当に嬉しい。妻なんかは全く理解できないようで冷めた目で見られてしまうのでそう言っていただけるのは本当に嬉しいです!」

「へえ、そうなんだ…」


などというやりとりをして私たちは発掘作業に取り掛かる。

「さて、マグネス。掘りましょう。」マグネスは頷くと大きくツルハシを振りかぶる。

「待って待って!」教授が止めに入る。

「?」マグネスは首を傾げる。

「ちょっと!「?」じゃないんですよ!貴重な文化財ですのでどうか慎重にお願いしますよ!」

「ああ、すまない。」マグネスが謝罪する。しかし、少し様子がおかしい気がする。

「では、気を取り直して発掘を始めよう。」マグネスは丁寧に発掘作業を始めた。

「よし、じゃあ私も。」そう言って私も小さなスコップで地面を掘り始めた。

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