表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
30/137

8.犯人はお前だ!

私は(社会的)命の恩人を守りながら皆のいる部屋に戻る。

私が皆が集まる部屋の扉を開ける。


「おかえりなさい。」レオンが声をかけてくる。

「体調が悪そうだったが大丈夫か?」マグネスも真面目そうに尋ねる。

「ええ、大丈夫。」私は目を逸らす。


「それに、私は一人でなかなかいかせてくれなかったのにキャロルだけ一人で外に出すなんて可哀想だよ。ね。」私はそう言って遠くに座っているキャロルに声をかける。

彼女は不安そうに頷く。


「あんたも何とか言ったら?キャロル。キャロル?」なぜか私の後ろにも彼女がいる。

後ろにも前にも。

「キャロルが…二人いる?」私は唖然とする。

皆唖然とする。


二人のキャロルは眉をぴくりと動かす。

「どういう…こと?」私は二人のキャロルを見る。

後ろのキャロル?が舌打ちする。


「二人いる?もしかして…あなたたちが?」支配人が二人を睨む。


「ふふふ」キャロルが笑い出す。

「ふふふふ」キャロル?も笑い出す。


「な、なんだ?」支配人は困惑する。

「そうよ!バレちゃったならしょうがないわね。キャロル!」後ろのキャロル?が叫ぶ。

「わかった。お姉ちゃん!」キャロルが立ち上がる。


「お前たち双子か?」支配人が怒鳴る。

「そうよ。」お姉ちゃんとキャロルはそう言うと筒状の何かを懐から出し地面に投げる。

その筒は地面に落ちるとモクモクと出てくる。

「しまった。煙幕だ!」レオンがテンプレ台詞で反応する。

「逃すか!」マグネスは素早く立ち上がる。

だが、視界は完全に煙に包まれ何も見えなくなる。そんな中、頭に何か当たった気がした。

「痛っ」という声と共に何かが倒れる音が聞こえる。

煙幕の中は恐慌状態になる。彼女らが逃げるのか煙に紛れて殺しに来るかはわからないからだ。

阿鼻叫喚である。


煙が晴れると皆急いで自分の無事と周りの状況を確認する。

変わったことといえば、キャロルっぽい人が私のそばに倒れていることと。誰かが壁に突き刺さっていることだった。



犯人は無事捕えられ皆部屋に戻った。

そして、薄暗く誰もいない部屋キャロル姉妹は縛られて項垂れる。


煙幕で逃げようとしたが、姉の方はマグネスに投げ飛ばされ、キャロルの方は視界が悪い中私にぶつかり気絶した。


私はその部屋の鉄格子から顔を覗かせる。


「どうして人殺しなんてしたの?」私は額にコブがある方に尋ねる。

「どうしてって、楽しいからに決まってるじゃない。」キャロルは悪びれずに言う。

「それは本心なの?」

「ええ。もちろん。」

「じゃあ、何であの時私のアリバイを証明したの?」私は目を細める。

「そうすれば私のアリバイも証明できるからに決まってるじゃない。」キャロルは温泉での穏やかな笑顔とは打って変わって残忍な顔になる。

「そう。少しでも情が湧いた私がバカだったわ。」私はそう言って部屋に戻ろうとする。

しかし、背後から呼び止められる。

「今回私たちがこうなったのは全部あなたのせい。この仕返しはいつか。」キャロルは私を睨む。

「そう。好きにすれば。」私は無視して部屋に戻る。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ