第21話・革命
「おぉーい?ルークー?スィルー?起きたかー?」
セーナの声が聞こえて私はあわてて再び目をこすり、ルークはあわてて頭を撫でていた手を引っ込めた。
「お、起きたよー!?」
私が返事をするとセーナが仲間をつれてやってきた。
いや、戻ってきた・・・・・・の方が正しいのかもしれない。
そして仲間に町であった大騒動の話をした。
「・・・・・・そうか・・・・・・それは災難だったな。」
セーナがルークと私を交互に見る。
「革命・・・・・・か。」
シュウナンが小さくつぶやき、軽く身震いしたのを見た。
シュウナンでも身震いするんだな・・・・・・。
「で、革命の後に悪魔にあって、君たちズタズタで、僕達駆け付けなかったら本当に死んでたかもしれないってわけか?」
ナツハがあぐらをかきながら言った。
ナツハのあぐらは見るとなんか楽しい。
ヒョロッとした感じなのに態度はめっちゃでかくていかにも座ってます。みたいな。
それにシュウナンやルークはよくあぐらをかくけど、ナツハはあんまりかかないし、壁によりかかりながら楽に座ってる感じ・・・・・・だったかな。
シノンは正座か体育座り、セーナはあぐらをかくときもあるけど、普段はお姉さん座りで、私は・・・・・・なんだろ。立て膝?かな。うん・・・・・・たぶん。
正座だと足疲れちゃうしね。
「しかし、食料が手に入らなかったな。」
セーナが何気なく言った一言に私は思わず収縮してしまった。
「ご・・・・・・ごめんなさい・・・・・・。」
「ああ、いや、別にスィルが悪いわけじゃない。誰も悪くはないんだ。」
セーナが苦笑しながら言った。
「でも、さっきみたいのは危険だからね。もしあそこにいたのがルーク以外だったら下手すれば一人は死んでたんじゃないかな。」
ナツハが微笑みながらいうからやっぱり私は無能だったのかと思った。
「かといって集団で歩くのは危険じゃないか?少なくとも俺は顔に仮面で誰よりも怪しいわけで・・・・・・。」
シュウナンがつぶやくとナツハが「何かいい方法はないかなぁ・・・・・・」とつぶやき、その後で何か思いついたらしく、ニコッと笑った。
「そうだ、君たち、化粧をしてあざを隠せば問題ないよ。ああ、でも三人とも女の子だとあぶないからシノンは僕、シュウナンと一緒でルーク、スィル、セーナの三人で女の子は踊り子に扮装すれば問題ないし、三人対三人に別れれば守護印を失うことなく安全に食料が手に入る。」
「ちょっとまて!あたしは路地にいるような踊り子の踊りはできないぞ!」
ナツハの話に少し納得していた私もセーナの突っ込みにはかなり同感だった。
「そ、そうだよ!第一踊り方も知らなければ記憶もないのに!」
「・・・・・・え?別に・・・・・・ああ、でもその国のお金が稼げたほうがいいのかな。だけど話すことは危険じゃない?だからその国の言葉を聞いて知らなかったら交替。その国の言葉がわかったほうが山の食物と交換してもらえばいい。むしろ踊るのは危険だよ。」
それでも眉をしかめるセーナに対し、ナツハはこうも続けた。
「踊り子になるのはそれが踊り子の旅立と町の人に思わせたほうがいいからだよ。だから、女の子がたくさんいたほうがいいと思ったんだ。だけどその中からシノンを抜いたのはシノンが言葉をわかっても話せないから逆に危険だと思った。そしてシノンのかわりにルークを入れたのは女の子だけでは危険だし、変な男がいないともかぎらないから腕がたつルークにまかせた。本当はシュウナンでもよかったけど、シュウナンは仮面を付けてて少し怪しいからね。僕じゃ二人の女の子を守り切れないし。」
自分の腕をペシペシと叩きながらナツハはセーナに笑いかける。
うん・・・・・・説得力ある。
確かにナツハじゃ体が細いから逆になめられそう・・・・・・結構つよいけど。
するとセーナが口を開いた。
「あたしは何も言っていないぞ、ナツハ。」
セーナはナツハをじっと見ている。
よくじっと見れるな。照れないのかな?
私だったらじっとなんて見れないだろうな・・・・・・。
ルークをチラリと盗み見してため息を吐いた。
「あれ?違った?僕はてっきりまだ理解不能な点があるからセーナは僕をにらむんだと思ってたよ。」
「睨んでなんかない!」
いや、睨んでたよ。
正真正銘睨んでたよ。
「セーナは不思議なことやわからないことがあると僕を睨むからね。」
「だから、睨んでなんかない!ただ、いつも何かを知っているのがナツハだから・・・・・・ルークに助け船出したりするだろ?・・・・・・だから・・・・・・本当にあたしは睨んでるつもりはないんだ。でも、うそつかれた時はムカつくから睨むけどな!」
途中まで女の子らしくて可愛かったセーナも最後にはいつもの凛々しいセーナに戻っていた。
「へえ、そうか、僕はいつもセーナに睨まれてるものだとばかり思ってたよ。」
「だから、睨んでないって言ってるだろっ!つり目なのは生まれ持ったものだ!」
そう、セーナの目は猫目だ。
私は可愛いと思うけどチラリとセーナに見られるとやっぱり睨まれた?と思うことがある。
そんなセーナをトテトテとシノンが近付き、途中で石につまずいて転んだ。




