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【完結】御伽学園戦闘病  作者: はんぺソ。
第五章「黄泉の王国」
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第八十話

御伽学園戦闘病

第八十話「第四陣」


第四陣はTIS陣部屋から[樹枝 蒿里][空十字 紫苑][菅凪 礁蔽]の三人が戦闘をする事になる。三人は戦闘体勢に入る、それを感知したエンマは動き出した。

ひとまず触手と飛ばし引き寄せようとする、紫苑はリアトリスを出し防御する。礁蔽は紫苑の後ろに隠れる。蒿里はオーディンの槍(グングニール)を召喚して防いだ。


「紫苑!いくよ!」


そう言いながら蒿里は突っ込む、エンマは触手で攻撃しようとするがそれを全て交わされる。紫苑は蒿里に続くような形で走り出す、エンマはガラ空きになった礁蔽に触手を向かわせる。二人は礁蔽ならどうにかしてくれるだろうと無視して突っ込む。礁蔽は気合いで全て避ける、だが二回目はヤバいぞと二人に忠告するが二人は「頑張って」しか言わずエンマのすぐそこまで近付いた。


「行け!リアトリス!」


リアトリスはエンマに殴りかかる、紫苑も一緒に殴りかかるがどちらも触手で突き放されてしまう。蒿里は紫苑が吹っ飛ばされた瞬間にグングニールを投げ自分も同じスピードで走り込み蹴ろうとする。

エンマは一歩後ろに下がってから手を猛禽類の足にしてグングニールを振り落としてから蒿里を蹴り飛ばす。二人とも受け身は取れたが隙が出来る、触手は物凄いスピードで突撃してくる。


『|佰式-壱条.護(ひゃくしき-いちじょう.まもり)』


蒿里は術式で防御したが紫苑は避けられないと思ったその時礁蔽が紫苑を抱え回避する。エンマは驚く、何故戦闘役でも無い礁蔽がここまで前に出てきたのか。何か攻撃手段を手に入れたのかもしれない、ならば早めに対処しておくほうが賢明だと礁蔽に触手を集中させる。


『|伍什参式-弐条.爽風嵐(ごじゅうさんしき-にじょう.そうふうらん)』


そう唱えるととんでもない風が巻き起こりそこにいる全員が吹っ飛ばされる。蒿里、紫苑、エンマは綺麗に着地するがそう言う事に慣れていない礁蔽は「グエッ」とカエルのような声を出して地面に叩きつけられる。だが触手の脅威は跳ね除けた。すぐに次の行動に移る、蒿里はグングニールを曲げ紫苑はリアトリスと一緒に突撃する。


「ワンパターンだねぇ」


エンマは羽を生やし上空に飛び上がる、そしてどんどん高度を上げ目で捉えることが出来なくなった所で未だ追いかけてきているオーディンの槍(グングニール)を掴み蒿里に向かってぶん投げた。

地上の蒿里はグングニールが戻ってきているだけだと思っていたが掴めそうな高さまできた所で明らかにスピードがおかしいと気付き避けようとするが間に合わず顔の右側に槍が刺さり貫通する。


「蒿里!大丈夫か!」


蒿里は痛さのあまり倒れ踠き苦しむ。自分一人では勝てないと思った紫苑は降参しようとする、だが礁蔽がそれを止めた。今できる全力をTISに見せてやろうやと紫苑の士気を上げる。

紫苑は流れで行くぞと躑躅戦で見せたあの戦い方をする事に決めた。エンマは勢いよく落下しその衝撃を紫苑にぶつけようとしたが避けられた。


「行くぞ!」


紫苑は流れのままに訳のわからない動き方をして攻撃を続ける、エンマはつまらなそうに全て受け流したまに反撃を入れる。そんな事をしていると当然紫苑の体力だけが削れていく、エンマはそろそろかなと見切りをつけ一つだけアドバイスをしてから終わらせる


「もう少し敵の事を観察しよう」


紫苑は背後から忍び寄ってきている触手に今更気付き防御体勢に入る、だが前後どちらも防御することは不可能でエンマの手刀をうなじにくらい気絶してしまった。

残された礁蔽はリタイアせず二人とは比べ物にならないほど貧弱な体で応戦する。だがエンマは「もっと強くならなきゃ、流君みたいにね」、そう言い礁蔽を吹っ飛ばした。

三人とも動けなくなったところでフェリアがエンマの勝ちと言うと莉子が三人を連れて中立陣部屋まで移動する。蒿里を優先に治療を受け完治した。あれ程ボロボロだった蒿里の目も完全に復活している事にルーズは褒め称える、二人は少し気恥ずかしそうにしながらも師匠のおかげだと同時に呟いた。礁蔽は兵助の師匠の事を知ってはいるが会ったことはない、また今度会わせてもらおうと思いながら部屋へ戻る。


「お疲れ」


佐須魔が水の入ったペットボトルを投げ渡してくる、妙な気遣いに少し違和感を感じながらも喉が渇いていたので飲み干した。次は誰がテレビに映るのだろとドキドキしていると第五陣のメンバーが映し出される。

第五陣は[穂鍋 光輝][クルト・フェアツ][葉月 半田]だ。



第八十話「第四陣」

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