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【完結】御伽学園戦闘病  作者: はんぺソ。
第四章「別世界へと」
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第七十一話

御伽学園戦闘病

第七十一話「ギリギリの勝敗」


紫苑は取り出したチョコをよく噛んで全て食べる。直後今まで感じたことの無い程の霊力の上昇を感じる、蒼先輩から聞いていた通り発動者の霊力の最大値分回復するらしい。なので100%の状態でこれを食べたら200%になるらしいがそこまで詳しくは分かっていない、何故なら霊力が0%のはずの躑躅にも効果があったからだ。

そしてこのチョコには副作用がある、あまりに霊力が増えるせいで体が耐えれなくなり段々と壊れていく。折れている左腕にヒビが入った。


「こりゃすげぇや」


段々気分が高揚し口角が釣り上がって来る、紫苑は少し笑いながら美琴に近づこうとするが美琴はリアトリスを出せなければ攻撃できないだろうと考え『呪・封』を行ったが紫苑は無視して突撃して来る。

気分が高揚し自分でも何をしたいのか分からなくなっているのか何か策があるのかの二択だろうと考え前者だった場合はこちらが楽になるが後者だった場合は最悪美琴が負けるかもしれない、それだけは避けたいので自心像に抱えられて逃げる事にした。

紫苑は自心像に全く追いつけない。自心像はジャンプして近くの屋根に乗った。紫苑はリアトリスがいないくとも乗れなくは無いが今行っても避けられない体勢で剣進や蚕で攻撃されるかもしれない、だったら相手が降りて来るまで待つしか無いだろう。

紫苑は自分の真後ろにある家に逃げ込んだ。


『呪・雷吽』


紫苑の家の真上に雷が落ちる。紫苑は避雷針が吸収してくれるだろうと思ったが落ちる間近にあることに気付く、この家見た目がファンタジーな家だった。そんな家に避雷針があるのだろうか?ヤバいと勘付いた時にはもう遅かった。

屋根に雷が落ち屋根が燃え始める、そして家の家具や壁を通して紫苑に電気が流れる。ある程度電気が放出された後腕に違和感があったので視線を落とすと『呪・蚕』を受けた左腕のほぼ全部が真っ白の(まゆ)のようになっている。

紫苑はあまり時間が無いことを再確認させられ短期決戦で決めることにした。すぐに家を出て美琴がいる屋根に向かってジャンプする。

美琴は「待ってた」と言ってから自身の中の最強技を放つ


呪術・樊没桔梗(じゅじゅつ・はんぼつきっこう)


その瞬間地面の素材で出来た手が紫苑の足を掴む。そして足を掴まれ叩き落とされた直後地面が紫苑を包み込むように変形する。紫苑は掴まれている足を振り解こうと抵抗するがそんなことも虚しく紫苑は地面に連れ込まれた。

勿論も息など出来ずどんどん苦しくなってくる、ここから出れないかと模索するが完全にガッチリと固められ動くことすらできない。終わったかと思ったその時頭に直接声が聞こえて来る



え〜また負けそうじゃん〜僕の力貸して覚醒させてあげようか?



「うるっせぇんだよ!黙ってろ!」



そっか〜じゃあ頑張ってね〜



紫苑はふと思いつく、この技は霊力がこもっているはずだ。ならば霊力を全てリアトリスに流せばただの土に変わるのではなかろうか?すぐにでも実行しないと手遅れになってしまう。紫苑はすぐにリアトリスに霊力を流し封の効果が切れていることに一抹の願いを賭けリアトリスを出す。

願いは叶い封は既に解けていてリアトリスは出す事が出来た。だが美琴はすぐに対応して封を行おうとするが紫苑は速攻で土をかき分ける。狙い通り土は普段に戻っている、紫苑は拘束から解き放たれた。左腕はもう全て侵食されいつの間にか首にまで侵食して来ている。

美琴は自心像に命令をするが霊力の塊の自心像が霊力ゼロの紫苑に対して攻撃できるわけはなく紫苑は何者の妨害を受けることも無く美琴のすぐそばまで移動することが出来た。


「俺の勝ちだ」


顔の半分まで侵食されてしまっている紫苑は笑いながらそう言い美琴の腕をがっちり掴む。美琴は逃げようとしたが間に合わない、紫苑はリアトリスから全ての霊力をこちらに戻す。

そして自心像が攻撃してくる暇もないまま全ての霊力を美琴に流す、そしてこちらには流れて来るようにはせず一方通行だ。となると上限を超えている紫苑の霊力を全て流されるとなると美琴は耐えられないだろう。

次第に美琴は意識が朦朧としてきて自心像も消える。そして美琴は膨大な霊力に耐えきれず気絶した。だが紫苑も霊力をゼロにしたり満タンにしたりを繰り返したせいで莫大な疲労が襲いかかり美琴に続いて気絶した。

二人は転送される。二人のドーム外勝負は紫苑がギリギリで勝利したがあの男の声がなかったら諦めていたかもしれない。気絶する寸前で紫苑はあの女に男の声の声の事を聞こうと決めるのだった。



小田町(オダマチ) 美琴(ミコト)

能力/呪い

多種多様な呪いを放ち攻撃する

強さ/TIS重要幹部並み


第七十一話「ギリギリの勝敗」

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