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【完結】御伽学園戦闘病  作者: はんぺソ。
第二章「襲撃」
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第二十九話

御伽学園戦闘病

第二十九話「戦闘終了後」


「遠呂智は…何処かへ行った」


「そうか…逃亡はよくある事だ」


「いや、逃亡では無い」


「それはどう言う事だ?」


「遠呂智は俺に「次は強くなってから会いましょう」、と伝えてから何処かに行った」


ライトニングは薫が心を読める事を知っているのでどんな感じだったか聞く。


「俺も不思議で心を読んだらただモヤモヤと霧がかかってる感じで何も感じ取れなかったんだ、でも少しだけ感じたのが『尊敬』なんだ」


どう言う事か聞くが薫もそこが気になっていると言ってそれ以上進展は無い、推測を始めようとした所でハンドがそれをとめて帰らなくてはと言う。翔子がもう帰るのかと悲しんでいるとライトニングは言い聞かせてから莉子に頼んで帰って行く。


「能力取締課は人数が少ないから早く帰ってやらないと何か起こった時人員不足になってしまうからな。それじゃあ、またな。薫は腕くっつけろよ」


「おう」


莉子が能力を発動した。その瞬間目の前にいた四人は一瞬で何処かに消えた、そして数秒後同じ場所に莉子が現れた。そこで丁度兆波が学園から出てきて被害者の情報が出るらしくそれまでに薫の腕を治せと催促してから戻って行った。そして薫が腕の修復役を待っているとタルベが話しかける。


「今回の被害、妙に少ないんですよ」


「と言うと?」


「私も完全には把握していないんですが市民の被害がほぼ無いんです。一応あるんですが避難中に転んだとかそんなものなんですよ」


「…俺らの対処で住民に被害を出せなかった…いや違うな。話を聞く限り逃げ出せる場面しかない…となると元々住民相手に被害を出す気はなかった、か」


そう話している他所でエスケープチームが礁蔽と紫苑を起こしに行こうと楽しそうだ。起こしてからどうしようかなど楽しく話していると薫が話しかける。


「ラックのコールドスリープは出た直後にメチャクチャ寒いと定評だ。だからこいつを連れてけ」


そう言うと薫は佐須魔と同じゲートのようなものを作り出しそこから二人を取り出した。その一人は背の小さい中等部の女子の一人[佐須(サス) (ヨウ)]とその手を握っているニアだった。

二人とも「何が起こったの?」みたいな顔をしている。そんな二人に礁蔽達を起こしに行くらしいと伝える、陽は納得した様子だ。ニアがどう言う事か聞くと陽は「私の能力は熱を発生できるでしょ?だから起きて寒い二人を暖めれるの」と説明した。ニアも納得し早速行こうと歩き始める、最初は紫苑だ。

陽を含めたエスケープチームは基地がある方へと歩みを始めた。一か月と数日だったが久々に会うのだ。全員楽しそうな背中をしていた。


「兵助が戻ってきたからやばいことになりそうだな…あのチーム」


「まぁまぁ、強いチームがいるとチーム対抗戦が楽しくなるじゃない」


「そうだな」


そんな話をしていると玄関口から水色髪で右目は赤、左目は黒のオッドアイ、セーターの上に大きめの白衣着ている身長が低い理科女教師[大井(オオイ) 崎田(サキタ)]が資料を持って出てきた。


「薫せんせーい被害情報まとまったよー」


「ありがとよ」


薫は資料に目を通した。


『軽傷者は少なかった。TISは市民には一切手を出さなかったのだ、だが戦闘を行った者達は傷を負った者が大半を占めていた。

重傷者も少なかった、と言うべきか少なくなったと言うべきか兵助が全て治してしまったため統計を取ることが出来なかった。勿論市民に重傷者はいなかった。

死傷者は二人だ、いやまだ一人は生き返る可能性がある。その為一人として記しておく。死傷者は[諏磨 香澄]生徒会役員で銀狐を二匹所持している降霊術士だ。死亡要因は銀狐を融合させた後に自らを捧げたからとの事。

そして行方不明者が一名、[山田 遠呂智]。フィッシオ・ラッセルと戦闘をした後戦意を喪失、戦闘が終了し学園に集まってから直ぐ何処かに行ってしまった。』


「市民の被害が少ないとは聞いていたが一人もいないとは…」


「とりあえず腕治しちゃいましょう!」


「そうだった。頼んだ」


そう言うと崎田は胸ポケットから小さいチョコを数個取り出し一気に食べた。そして両手を突き出し、目を閉じて能力を発動した。すると二本の腕が生み出される「こちらが腕となります!」などと言っている崎田に早く治す様命じる。崎田は再び手を突き出し、目を閉じ、能力を発動した。今回は先程の腕とは違って謎の接着剤のような物が生み出された。


「こちらが霊力を込めに込めた接着剤となります!」


「毎回悪いな」


「えっへへ〜やっぱ私って凄い〜」


「いや俺の方がすごい」


「いや!私の方が可愛いし二歳も歳下!しかも能力も便利!」


「いや!俺の方が強いし、能力に関しては頑張ればお前のだって使える!」


「は!?じゃあ私の方が若いもん!可愛いもん!」


「そこで張り合っても意味ねぇだろ!年に関しては変えられないし俺が可愛かったら吐き気もんだろ!」


「それも…そうだ」


崎田は目からウロコと言わんばかりの顔をしていた。じゃれている間も崎田は接着剤を生み出した両腕に付着させ、薫の腕にくっつけていた。


「はい!出来ましたよ!よく泣かなかった!」


そう言いながら何故か自慢げに薫の頭を撫でていた。この接着は激痛を伴うのだ、だが薫は慣れていて無感情だ。だが撫でられるのは嫌で毎回撫でるなとキレると崎田は撫でるのをやめ俯き、嘘泣きを始めた。そこにすかさず菊が叫ぶ。


「あー!薫が崎田泣かせたー!先生に言ってやろー!」


「あんたら何回この流れやってんのよ!」


翔子が締めた。薫と崎田、菊は三人でクスクス笑っている。数十秒笑った後息を整え真剣な顔に戻った。そしてこの件はどうなるのか崎田に聞くと理事長が全てをやってくれるらしい、追加の仕事が無いと知った翔子は胸を撫で下ろした。

薫は次に九尾の行方を聞く、崎田が「大丈夫、だけど全然話を聞く気がないっぽい」と返す。薫はため息を吐いて面倒くさそうにしている、そんな薫を元気づける様に崎田が案を提案する。


「最悪私が洗脳できる物作り出して強制的に…」


「お前それで四回も学園爆発させて俺の内臓ぐっちゃぐちゃにしたの忘れたか?」


「過去のことなんて忘れようよ!!!」


「俺の人生って七回ぐらい本気で死にかけてんだよ、そんで半分以上お前が原因なんだよ。そろそろ本気で死ぬと思うからやめてくれ」


「大丈夫だよ…学園に銅像立ててあげるから安心して成仏してね…」


「いらねぇよ!…ったくお前と話してるといつも馬鹿みたいな事になっちまう…」


「まぁいいじゃないですかぁ!せんぱぁい」


生徒会メンバーはムカつく返しにイライラしている薫に向けて冷たい目を向け失笑しながら翔子に連れられて全員学園内に入って行った。

二人だけになった瞬間に崎田が質問を投げかける。


「ねぇ今回は決めれたんじゃないの…?」


「島で決着つけようとしたら全員死んじまうだろ」


「いや本当は…そうですね!私死んじゃいますもんね!薫先輩は私大好きだもんね!」


「いやお前より翔子の方が好きだが」


「え?」


「更に言えば某数学教師の方がまだマシだが」


「…そうですか」


本気で落ち込まれると心が痛むのか雑に励ましてから会議があるだろうと残された二人も一緒に学園内に入って行った。

その後生徒会役員と教師全員での会議が行われたがそれは別のお話、次はエスケープチームの話だ。



[エスケープチーム]


「後でみんなの事聞かせてもらうけどまずラックの事聞かせてほしいなー」


「んあ?別にいいが特に紹介することもないから質問形式で頼む」


「うーんとりあえず名前と性別、年齢を!」


「ラック・ツルユ、男、歳は二十歳」


「じゃあ学年クラス、担任と直近のテスト順位」


「二年四組、担任は[兆波 凪斗]、直近は進級後のテストでクラス一位学園二位だ」


兵助は二十歳なのに二年生の事を言及するとラックは島に来るまで引きこもって機械を作っていたと説明する。兵助は菊と違ってまだマシな理由だと知ると偉いなと褒め次の質問をした。


「次は身長体重を」


「身長174cm、体重58kg」


「結構軽いんだな」


「もういいか」


兵助は最後に好きな人を聞いた。だがラックは無表情でいないと答える、兵助は「恥ずかしがるなよー」と滅茶苦茶詰めまくる。するとラックも口が滑ってしまう。


「大昔はいたけ…」


「いたの!?」


蒿里が驚くと次に素戔嗚や流も驚く、皆の驚きように流石に少しムッときたのかどんな奴だと思っているんだと聞くと全員ズバズバと答える。


「カッコつけクール気取り拗らせ厨二病」


「強いやつだな」


「強くて頼りになる」


「カッコいい人です」


「強いけど塩対応ばっかの高等部のお兄ちゃん」


「おい待て一人だけ悪口じゃないか」


兵助は凄く楽しそうだ、素戔嗚も昔も良かったが今の方が良いと言って楽しそうにしている。それに加え礁蔽と見知らぬ紫苑も待っている、兵助は四年の眠りで着いていけない事もあるだろうがこれからが楽しみだ。

そして基地に着く、兵助は基地を変えていないのかと少し驚いている。

蒿里がパスワードを唱え終わると木がドアとなり開き、エレベーターが現れた。全員エレベーターに乗り込む、数秒待つとドアが開き基地が現れた。全く変わっていない内装に流石に突っ込む。


「内装は流石に変えろよー」


「いや…めんどくさくてな…」


「家具重いし…」


「と言うか二部屋も増えてるな」


ニアが紫苑と一緒に住んでいる事を説明した。兵助はすぐに紫苑が男で高等部だと言う事を再確認する、そして色々大丈夫なのか聞くが蒿里が「手を出した瞬間ボッコボコにするから」と言い本気を知っている兵助は少し可哀想だなと呟くが陽が反論する。


「いやまぁロリコンだしねぇ…」


「なぁ今すぐで無くてもいいから僕の部屋を貸すからさ、紫苑をここに住まわせない方がいいと思うぞ」


「いえ、別に大丈夫ですよ!私好きな人いるって紫苑さんに伝えたら宇宙か虚空を見てるかのような顔をして襲わないって約束してくれましたから!」


「もうダメだろその新人」


そんな話をしている暇はないぞとラックは部屋から重いコールドスリープ装置を軽々持ち上げて来る。そして部屋の中央に置いた。そのまま取手に手をかける、陽に能力を発動する様頼んでからコールドスリープ装置を開けた。その瞬間部屋は今までのぬるい空気とコールドスリープ装置から出てくる冷気がぶつかり合いとても寒い。だが体感する前に陽が能力を発動させた。陽の能力は熱を発生させる、最大300℃の熱気も出すことが出来る程だ。一瞬でいつも通りの温度へと変わった。


「兵助!回復を!」


兵助は傷だらけで眠っている紫苑の元へ近付き、少し状態を見てから紫苑に触れ回復をした。すると傷口は一瞬で塞がりそのままゆっくりと目を開けた。


「…ん?誰…」


目を覚ました紫苑にみんなが話しかける。寝起きでうるさそうにしながらも紫苑はそのまま体を起こし、周囲を見渡した。そしてここは基地だと理解する、だが気になることが三つあったので聞くことにした。一つは生徒会長に襲われていたのにこんな事になっている事だ、それはラックが全て簡潔に説明した。

二つ目はこいつと兵助を見つめながら指を差す。それもラックが説明した。二人は軽い自己紹介をした。


「ところで礁蔽は起こさなくていいのか」


紫苑は礁蔽も同じ状態なのかと心配している。すぐに行こうと立ち上がったがニアが少し悩んでから口を開く。


「私も直ぐに礁蔽さんに会いたいですけどそろそろご飯を…」


紫苑も手伝おうとしたがそれを止める様に兵助がやろうと言う。だが素戔嗚が「ニアの飯は美味いぞ」と言うと兵助は気になった様で礁蔽の所に行く事にした、そして紫苑とニアを置いた六人は基地を出てそこまで遠くない礁蔽の部屋までやって来た。ラックがドアノブを回すが鍵がかかっていたので流が渡されていた鍵で開錠した。


「変わってるのかなー楽しみだ」


「なーんにも変わってないよ!」


「じゃあ入るぞ」


全員扉をくぐって礁蔽の部屋へと入って行った。玄関口の正面にはコールドスリープ装置がありそれ以外は特に何も変わっておらず殺風景で何もない部屋が存在しているだけだった。


「やはり部屋に何も置いていないのか」


「まぁ礁蔽はなんもしないで私達と遊ぶ事だけを生き甲斐にしてると言っても過言じゃないぐらい一緒にいるからなぁ」


「やっぱ精神科とか行った方がいいんじゃないのか」


そう言った兵助に陽が「大丈夫でしょ」と言った。兵助は何故なのか聞くと陽が何も考えてない感じだからと辛辣な返しをした。それだけでは流石に可哀想だと素戔嗚が少し付け加える。


「昔とちょっとだけ変わってな、考えがより一層掴めなくなった」


そんな話をしていると陽が能力を発動する。陽が能力を発動した瞬間部屋の温度が五度以上上がり陽以外の額には少し汗が滲んでいる。その熱気を早く打ち消すためラックはコールドスリープ装置の取手に手をかけ、装置を開けた。すると先程まで熱いぐらいだった部屋も一気に肌寒くなり汗も冷えて来た。


「行くぞ」


兵助は礁蔽に触れ、そのまま回復術を施した。すると紫苑と同様に傷が全て治りゆっくりと目を覚ます。

礁蔽は目を開き覗き込んでいる兵助を見て呟き、再び眠ろうとした。


「んあ…夢か…」


二度寝をしようとしている礁蔽を急いで止め、コールドスリープ装置から出した。礁蔽は寝ぼけながら夢じゃ無いのかと驚いている、そんな姿を見た素戔嗚が夢じゃ無いぞと礁蔽の頬を引っ叩いた。なってはいけない凄く、鈍く、響く。


「い゛っ゛た゛ぁ゛ぁ゛!!!」


「あ、すまん力加減間違えた」


「ふざっけんなよ!くっそいてぇやないか!」


兵助は得意ではない物理回復を施し、礁蔽から離れた。

礁蔽は兵助が何故いるかの説明を求める、ラックが端的に説明してからニアが飯を作っていると言って基地に戻ろうと提案する。


「じゃあわいの能力で飛ぼか」


「やっぱ便利だな」


「じゃ行くでー」


礁蔽は他の部屋の鍵穴にペンダントの鍵を差し込み、ドアを開けた。するとドアの先は白く光り輝きそこにいた全員の視界が真っ白になった。次に目を開けるとそこはいつもいる基地に移動していた。するとキッチンからエプロンを付けたニアが満面の笑みで顔をひょこっと出して来た。


「礁蔽さん!お久しぶりです!もう少しでできるので待ってて下さいね」


「おう!後で話そや!」


全員がソファへと座ってから陽が思い出したかのように席を立った。


「あ、再開直後のご飯だもんね。私帰るよ」


陽がエレベーターに乗ろうとした瞬間目の前に紫苑が立ちはだかった。


「ダメだ」


「えぇ…」


「食ってけ」


「いや…私は…」


「ダメだ!」


そう叫んだ瞬間蒿里が紫苑にドロップキックをかました。紫苑は凄い体勢をして吹っ飛び倒れ込んだ。


「あの犯罪者予備軍は置いといて折角なら一緒に食べようよ。嫌ならいいんだけどさ」


「じゃあ…食べていきます」


「やったー!じゃあ座って座って」


陽は再びソファに座ってニアが来るのを待った。キッチンの方から紫苑を呼ぶ声がした瞬間に紫苑は立ち上がり全力でキッチンへと向かった。その数秒後土鍋を持った紫苑と取り皿と箸を持ったニアがキッチンから出て来た。


「とりあえず鍋です」


「鍋か」


「あ…嫌いでした…?」


「いや僕嫌いなものないから大丈夫。美味しいと言っていたから見極めてやろうと思ってね。作ってくれてありがとう」


兵助がニアの事を褒めながら頭を軽く撫でた、ニアは嬉しそうに笑っている。すると紫苑がこの世の終わりの様な顔をして固まった。そんな紫苑に蒿里が冷たい言葉をかける。


「ねぇ鍋が落ちる」


「…悪い」


テンションダダ下がりな紫苑は土鍋を鍋敷きの上に置き蓋を開けた、鍋からは熱い湯気といい匂いが立ち込めてくる。

ニアは取り皿とお箸を一人一人に分けてから空いている場所に座った。そしてみんなで言う。


「いたただきます!」


急に宣言された襲撃も跳ね除け兵助を取り返し、エスケープチームは現メンバーが全員揃った。皆で食卓を囲み毎食楽しく美味しい物を食べているがそれも長くは続かない。次は今より更に苦しい戦いを強いられる、ここまで強くなったエスケープチームは野放しになんてされる事は無い。教師や生徒会が絡んでくる事だろう、そう“遠征”もありえない話では無いのだ。



第二十九話「戦闘終了後」


被害

[軽傷,重傷者]完治

[死者]諏磨 香澄-生徒会役員

[行方不明者]山田 遠呂智-生徒会役員


第二章「襲撃」 終

2023 6/30 改変

2023 6/30 台詞名前消去

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