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【詩集】 ちよ綴り

働きたい人々

作者: ちよ

  役所からのお知らせ片手に求人説明会へ。


   福祉の仕事をする名目で集まる

   ひと ひと ひと・・・


   中高年のおじさま おばさま

   リクルートスーツの就職浪人

   母子家庭のおかあさま方


   狭い会場にオイルサーディンのように

   うつろな目で詰められて


   こっちの部屋で総合相談

   あっちの部屋で個別相談


   忙しくくるくる部屋を廻る人たちの足下で

   手を引かれて来た子供の頭を鞄が叩く


   うっかり落としたおしゃぶりも

   かーんと蹴飛ばしそそくさ過ぎ去る


   「 福祉のお仕事くださいな

     わたし、介助のお仕事したいです 」


   行列に押し潰される子供をまた押しやって

   部屋に通された誰もがそう宣った




      まだ見えない明日への道標を探しに

      よちよち歩きで

      ニコニコ笑って

      共に歩んでくれる


      今日一番頑張ったであろう子供と

      ぎゅっと手を繋ぎ

      歌いながら家路についた


      涙が出ないよう 上を向いて……

胸に去来する葛藤を秘めて

無垢な笑顔の子の明日を夢見る


幸多い日々を祈りつつ

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