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第1回

12月の寒い夜、ポツンと近所の公園に僕、秋垣アキガキ 俊シュンは一人立っていた。

手にはクシャクシャになった手紙が握り締められていて気がつくと僕は泣いていた

というか号泣した後でまた泣きそうになっていた。

このまま時間が止まればいいとかそんな詩的表現ではないけど

今の僕の感じはとてもそれに近かった。


1年前


3月10日 今日は学校も休み! バイトも休み! 一日中寝れる日!

と思っていた僕の素敵な休日ライフを携帯の着信音が遮った。

「もしもし」

気だるそうに電話に出る僕 携帯のディスプレイには通っている学校の同級生 

夏丘ナツオカ 真司シンジが表示されていた。

「よう! 今暇?!」

「…いいや 忙しい」

実際僕は眠い。

クタクタな体を動かす気力は僕には無かった。

「えっ! そうなの?! 困ったなぁ~」

「何が?」

…反射的に聞き返してしまった。

…眠いのに…。

「実はさぁ! オレ! コミュケに参加決定したんだよ!」

「・・・・は?」

「だぁ かぁ らぁ コミュケ!だよ!知らないか?!」

「…いや知ってる」

コミュケといえば同人漫画とかゲームとかを一般人が展示するイベントだったけ?

たぶん間違ってないと思うけど。

「それに参加決定したの?」

「そう!やっべぇ!メッチャ興奮してる!夢なら覚めないで!」

「そうか」

なら僕が一足先に夢の国に確認を取ってこよう。

「とりあえず 打ち合わせするから喫茶ルルージュで10分後待ち合わせナ!」

…プツン

耳元で電話の切れたコール音と共に僕の休日ライフが木っ端微塵に吹き飛んだ。

そして聞き間違いであってほしい単語が聞こえた気がする。

"打ち合わせ"という不穏な単語が脳内をグルグルと回っていた。

「…とりあえず 行くか」 

このまま行かないという選択もあるが… ダメだよな きっと

僕の家から少し歩いた所に喫茶店がある。

落ち着いた内装で 店内は様々なグッズで装飾されており、

とても落ち着けない マスターの趣味だろうな

やがて夏丘はやってきた。

すぐに僕の向かいの席に着き僕と同じアイスコーヒーを注文し、

ニヤニヤ顔を僕に向ける。 …殴りたい


そのままコミュケについて経緯を聞かされた。

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